フランス・ブルゴーニュにある星付きレストラン「ラ・マドレーヌ」と同じマドレーヌ ©Waki Hamatsu

《東大前》シェフとソムリエールにとって、特別な人とマドレーヌ

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 昨年初めに、市岡シェフ夫妻がオープンしたフレンチレストラン「マ・プール」は、東大前駅から歩いて5分弱のところにあります。

 今年は1月2日に営業を開始し、周辺に住んでいるフランス料理を愛する人たちで賑わったのですが、中にはマ・プールで食事をするために、わざわざフランス・ブルゴーニュからやって来たカップルの姿がありました。

 そのカップルの男性は、ミシュラン星付きのレストラン「ラ・マドレーヌ」のオーナーで料理人のパトリック・ゴーティエ氏。「ゴーティエ・シェフと出会わなければ、マ・プールはなかった…」と市岡シェフと奥様が言うほど、彼は、市岡夫妻にとって大きな存在です。

 フランスのスイス国境に近いジュラの郷土料理とワインを楽しめるマ・プールの市岡シェフと奥様はブルゴーニュにあった、ゴーティエ氏の経営するレストランでも働いた経験があります。そこでは、奥様がソムリエールとしてワインを担当し、市岡シェフが料理を任されていました。

 「フランスでシェフを務めるのは辛かった」と市岡シェフはブルゴーニュでの5年間を振り返りますが、フランス料理のエスプリなど、多くのことを学んだようです。

 そして、東京に戻った今でも忘れないようにしているのが、ゴーティエ氏に教えてもらった、フランス人の大切にする“Liberté(自由)”と、それに伴う「責任」を意識しながらレストランで働き、日々を楽しむことだそうです。

 フランス料理店で、デザートを食べ終えた頃にコーヒーと一緒に供される「プティ・フール」と呼ばれる小さな焼き菓子。マ・プールでは、少し大きめなマドレーヌが出てきます。これは「ラ・マドレーヌ」のものと同じで、市岡シェフ夫妻にとって、ゴーティエ氏へのオマージュでもあります。

 そして、夫妻が自分たちのレストランを開くに際して、店名に「マ・プール(Ma Poule)」を選んだのは、いつもゴーティエ氏がマダムを「Ma poule」と呼んで話しかけていたから。このフレーズは日本語には訳しづらいのですが、英語にすると「My darling」といったニュアンスになるようです。

とても気さくな市岡シェフ(左)と、ソムリエールの奥様 ©Waki Hamatsu


 市岡シェフと奥様にとって、特別な存在のゴーティエ・シェフですが、もしかしたらゴーティエ氏にとっても2人は特別な存在なのかもしれません。

 ぜひ、マ・プールで、はるばるブルゴーニュから星付きのシェフが食べにやってくる料理を味わってみて下さい。


マ プール

03-3868-2518

文京区西片2-19-17

http://www.eatpia.com/restaurant/Ma-Poule-Todaimae...




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