和牛ホホ肉 鎌倉野菜のブラジール ポルチーニ茸のパウダー ©Yasufumi Suzuki

《稲荷町》斬新なフランス料理を、とってもリーズナブルな下町価格で

GOURMET

 1927年、「東洋初の地下鉄」という触れ込みで開通したのが浅草と上野を結ぶ、今は東京メトロ銀座線の一部となっている区間。当時は日本で最も賑わっていたエリアで、地図の上では台東区東上野となる今の稲荷町駅周辺は、下町の風情を残しながらも喧騒とは程遠く、とても落ち着いた雰囲気です。

 そんな稲荷町駅のすぐ近く、下谷神社の大鳥居をくぐったところに、フランス語で『静けさ』を意味する「Quiétude(キエチュード)」という名のレストランがあります。静かな環境でじっくりとフランス料理を味わえる、といった意味でこの店は理想的な場所にあるのですが、この辺りはこれまで、フランス料理好きにとって全く縁のないスポットでした。

 今から3年前にオープン。普段は銀座線や日比谷線に乗って中央区や港区にあるレストランに行くような地元の人たちに受け入れられてきた「キエチュード」では、なぜか最近、日本橋や大手町などで働いている外国人がディナーを楽しんでいる姿をよく見かけるようになりました。

「キエチュード」の窓からは、下谷神社が見えます ©Yasufumi Suzuki


 このレストランのシェフで、オーナーでもある荒木栄朗さんは、中学を卒業して直ぐに何人もの優秀なシェフを輩出している調理師学校に入学。年上の同級生と一緒にフランス料理に目覚め、フランス南部エクス・アン・プロヴァンスにあるミシュラン2つ星のレストランで経験を積み、その後も、料理人としての“エリート・コース”を歩んでいました。

 しかし、フランスで働いた後は、パリで知り合ったフランス人の仲間から紹介されカナダ・モントリオールにあるビストロで働き、その後の2年間はバックパックを背負っての貧乏旅行で、南米やアフリカ大陸などの数え切れないほどの国々を訪れたそうです。

ユニークな経験を積んできたオーナーシェフの荒木栄朗さん ©Yasufumi Suzuki


 そして、自らのレストランを開く前は、銀座にあるミシュラン2つ星のレストランでフランス人シェフの下で働いていました。そのため、「キエチュード」ではガストロノミーと呼ばれるような斬新なフランス料理を、とてもリーズナブルな下町価格で味わうことができます。

 最寄り駅は稲荷町ですが、日比谷線の上野駅からも歩いて5分少々。馴染みのないエリアかもしれませんが、ぜひ足を運び、荒木シェフのお得感いっぱいの料理を味わってみて下さい。


キエチュード

台東区東上野3-35-1

03-5826-8995

http://www.eatpia.com/restaurant/Quietude-Inaricho...




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