≪「お風呂保湿」で出浴後の肌の水分量が約2倍に!≫
次に、入浴中の保湿による、出浴後の肌乾燥予防効果を検証するために、入浴中に保湿化粧品(泡状パック製品)を肌に塗布した場合としない場合で肌水分量を比較。すると、保湿化粧品を塗布したグループは、無塗布のグループより出浴後の肌水分量が高い結果に。特に出浴1分後から約2倍近い水分量を保ち、出浴60分後まで入浴前の肌水分量をキープしていました。
≪お風呂で保湿すると「保湿リミット」が延びる!≫
今回の実験により、保湿リミットがお風呂上がり後10分であること、さらに「お風呂保湿」が、お風呂上がりの過乾燥予防に効果的であることが判明しました。早坂先生は「お風呂の唯一の弱点は、お風呂上がりの乾燥でした。お風呂の中での過ごし方で肌の状態は変わります。ぜひ、『お風呂保湿』の効果を知って欲しいです」と話しています。
お風呂に入りながら、簡単に効果の高いスキンケアができるのは、忙しい女性にとって、とてもうれしいですよね!
皆さんも「お風呂保湿」や「保湿リミット」の10分を意識して、スキンケアをしてみてはいかがでしょうか?
次回は、入浴中の保湿ケア「お風呂保湿(インバスケア)」にいち早く取り組んでいる美容賢者による、おすすめの新入浴法を紹介します。
東京都市大学教授/博士(医学)、温泉療法専門医、一般財団法人日本健康開発財団温泉医科学研究所所長。入浴医学の第一人者で、著書「たった1℃が体を変える ほんとうに健康になる入浴法」、「入浴検定公式テキスト」など、メディアにも多数出演する。