鹿児島県曽於市(そおし)の3種の焼酎の飲み比べセットに熊本県八代市のはちべえトマトの加工品詰め合わせ、大分県国東市の雪駄…。いずれもふるさと納税をすると返礼品としてもらえるものばかりが並んでいます。
このほど東京・有楽町にオープンした「ふるさとチョイスCafe」は、このようなふるさと納税の返礼品となる地方特産品などを紹介し、制度をPRする常設カフェです。コンセプトは、「東京にいながらふるさとを身近に感じる場所」です。
ふるさと納税の返礼品となる地方特産品などが並ぶふるさとCafe
このカフェは、ふるさと納税ポータルサイト大手「ふるさとチョイス」の運営会社トラストバンク(東京)が、より多くの人に制度を知ってもらおうと出店しました。店内には各地の返礼品が並び、特産品を試食したり、タブレット端末を使ってその場で納税をしたりすることができます。また、トラストバンクのスタッフが常駐し、個別相談やセミナーなども開催されています。
店内は、縁側をイメージしたベンチやちゃぶ台などが置かれ、花火や田んぼのふるさとの風景がスクリーンに映し出されるなど、ふるさとに帰ってきたような温かい雰囲気で気軽に立ち寄ることができます。また、シンボルツリーである「ふるさとの木」には、各都道府県の形状のランプがともり、納税者が書いたメッセージカードを果実に見立てて木につるします。カードの数が増えて大きく実ったら「収穫」して、その自治体へ納税とともに納税者の思いも届けることも企画されているそうです。
シンボルツリーである「ふるさとの木」には、各都道府県の形状のランプがともり、寄付者が書いたメッセージカードがつるされています
返礼品に注目が集まりがちな「ふるさと納税」ですが、自治体による納付金の使い道や地域の活性化に役立つ特産品の開発などについてコミュニケーションを通じて伝えていくことを目的の1つしているそうです。
15日までは「九州フェア」として、2014年度ふるさと納税寄付総額全国1位の長崎県平戸市の特産品を中心にしたメニューを味わうことができます。平戸産のサマーオレンジ「平戸夏香」を食べて育ったフルーツ魚「『夏香ぶり』の照り焼きおむすび」(200円)や、全国的にも希少なウチワエビと熊本県八代市の「日奈久味噌(無添加)」をつかった「ウチワエビのおみそ汁」(250円)などが味わえます。会社帰りや買い物の途中にほっと一息つきながら、それぞれのふるさとに思いをはせてみてはいかがでしょうか。
九州地域の特産品を使ったメニューが楽しめます