店主(以下 店) :バイトもりもり、東京出張おつかれさまでした。
バイトもりもり(以下 もり) :おつかれさまでした!いやー、東京はやっぱり慣れないんですが、関西にはない本屋さんが見られるのは刺激になって楽しいですね。
店:それならよかった。ベトナムに転勤したバイトちゃんの分も、同期の「バイトぱん」や「バイトいも」と一緒に楽しんで働いてもらいたいの。よろしくね。
もり:がんばります!
店:そういえば、バイトもりもりは漫画好きだよね?関西にまつわるオススメの作品って、ある?
もり:それなら、関西在住の漫画家・スケラッコさんの短編集『大きい犬』がオススメです。
店:私も『大きい犬』好き!
もり:ほんまですか!うれしい!その中に関西弁が出てくるお話があって…。
店:もしかして、七福神のお話?
もり:それです! おじいちゃんが、実は「えびすさま」やったっていう告白から始まるお話です。
店:その主人公であるおじいちゃんの孫娘が、今は散り散りになってしまったほかの神様たちを一緒に探して回るんだよね。Facebookを使うところとか、「神様なのに登録してるし!」って、思わず笑ってしまったよ。
もり:めっちゃわかります(笑)。
店:関西弁って、東日本で生まれ育った私にはちょっと強いイメージもあるんだけど、えびすさまの優しい雰囲気の関西弁は、とてもいいなぁって思ったよ。
もり:そうなんです! おじいちゃんの関西弁は自然でゆるやかで、親しみがこもったあったかい感じが伝わってきて、主張している感じじゃないのがいいんですよねぇ。
店:関西にまつわる漫画、ほかにもある?
もり:えっと、関西の食の話が出てくる漫画があります。オノ・ナツメさんの『どこかでだれかも食べている』です。
店:どんなお話なの?
もり:突然ですが、店主はおでんに「はんぺん」を入れますか?
店:大好きなので入れます。
もり:あ、やはり! 実はわが家は、はんぺん入れない派なんです。この本の中に、西の人はおでんに「はんぺん」を入れないっていうお話が出てきて、「あ!おんなじや!」と思ったんです。
店:知らなかった!この漫画は食にまつわる漫画なのかしら?
もり:そうなんです。あるお弁当屋さんを中心に、家族やカップル、会社の人たちが関わりあって一緒に何かをつくったり食べたり、食の思い出を語り合ったりするお話がいくつも収録されている短編集です。シンプルだけど、食べることの幸せを感じます。
店:食べることも好きだし幸せな気持ちになりたいから、読んでみたい。関西にまつわる漫画、また見つけたら教えてね!