井浦新さんの写真集「春日大社 千古の杜」では「春日若宮おん祭」や「第六十回式年造替」など春日大社の神髄が表現されています (撮影:井浦新)

​井浦新さんが写真集「春日大社 千古の杜」を出版

Book, Art, CULTURE

 俳優でクリエーターの井浦新さんがこのほど、20年に1度の社殿の大規模修理「式年造替」(しきねんぞうたい)を昨年終えた世界遺産、春日大社(奈良市)をテーマにした写真集「春日大社 千古の杜」(KADOKAWA/2300円・税抜き)を出版しました。

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春日大社の式年造替や春日若宮おん祭などをテーマに渾身の撮り下ろしとなった写真集「春日大社 千古の杜」


 非公開とされ決してカメラが入ることのなかった貴重な神事や祭りを、特別な許可を得て撮影した春日大社の神髄に迫る写真集です。そこには見たことのない春日大社の姿があります。
 春日大社は、奈良時代の初めに国家の平安と国民の繁栄を祈願するため、創建されました。

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春日大社を抱くように広がる春日山の「千古の杜」に対して井浦さんは、畏敬の念を感じたといいます (撮影:井浦新)


 春日大社を抱くように広がる春日山の原生林「千古の杜」(せんこのもり)の豊かな自然をはじめ、2015年に880回目を迎えた摂社、若宮社の「春日若宮おん祭」、そして昨年の第六十回式年造替などをテーマに、井浦さんが身を清め、魂を込めて撮影した作品ばかりです。

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身を清め、全身全霊を込めて撮影に臨んだ井浦新さん=春日若宮神社にて (撮影:桑原英文)


 とくに春日若宮おん祭では、参列者であっても写真はおろか明かりをつけることさえ許されない、神様を本殿から行宮(あんぐう)へと移す「遷幸之儀」(せんこうのぎ)などの荘厳かつ神秘の儀式にも初めてカメラを向けました。

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「春日若宮おん祭」の社殿神楽 (撮影:井浦新)


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実際の写真集のページ

 また、式年造替では神事やそれに携わる神職だけでなく、新調されるこま犬や漆器などの神宝を調製する名工たちにもファインダーを向けています。そして、式年造替のハイライトとなる「正遷宮」の撮影では、参籠(さんろう)して精進潔斎をしながらその様子を撮影したそうです。
 井浦さんは「二十年に一度のこの式年造替に込められた並々ならぬ想いを、カメラのファインダーを通して視続け、春日大社の皆様と共に過ごし写した全ては、僕にとって生涯忘れられない大切な『写心』です」と写真集の後書きに率直な気持ちを表現しています。

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撮影に臨む井浦新さん=春日若宮神社にて (撮影:桑原英文)


 春日大社の花山院弘匡宮司は、撮影に臨む井浦さんの姿を見て「ファインダーを通して神様との距離を縮め、深遠なる世界への理解を深めようとしているのだと感じました」と振り返っています。そして「心の眼で撮影されたこれらの写真を通して、ふだんなかなか目にできない春日大社の尊い営みが、多くの方々へ伝わることを祈念いたします」と出版にあたりコメントを寄せました。
 井浦さんは、産経新聞の連載で「東大寺二月堂のお水取り」(修二会)を取材した際にお世話になった帝塚山大学の西山厚教授の紹介で、花山院宮司と知り合い、春日若宮おん祭の撮影をお願いしました。そして、一切公になっていない古式ゆかしい神事を拝見し、その撮影許可をいただいたそうです。
 それからというもの、毎月1日に行われる「旬祭」をはじめとした神事、春日大社の杜などの自然、そして本殿や社殿などの神社の建築物などをたびたび奈良に通って撮影してきました。
 井浦さんを魅了しやまない春日の社と杜と人々…。その神髄に触れる渾身の撮り下ろし写真集です。


正遷宮:「本殿遷座祭」ともいい、仮殿から修復の終わった本殿に神様にお移りいただく神事のこと。

◇「春日大社 千古の杜」(2300円・税抜き)発行:KADOKAWA、販売:匠文化機構(http://takuminokoto.com/
 井浦さんのサイン入り写真集を購入希望の方は、ご覧になった雑誌またはWEBサイトの「媒体名」を明記の上、匠文化機構までメール(info@takuminokoto.jp )で申し込んでください。




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