みそやしょうゆ、お酢…。私たちの食生活はさまざまな発酵食品で彩られています。
最近では冬に飲むイメージの強い甘酒が、疲労回復や熱中症予防に効果があると夏に飲まれたり、塩麹を使った料理がブームになるなど、発酵食品は健康や美容などの面から注目を浴びていますね。
そんな中、このほど玉川高島屋(東京都世田谷区)に、発酵食品で作る総菜のテークアウト専門店「発酵デリカテッセン Kouji&ko」がオープンしました。

明るくスタイリッシュな「Kouji&ko」ショーケースにはたくさんの彩りも鮮やかなお総菜が並んでいます=東京都世田谷区の玉川高島屋 (写真・田中幸美)
「Kouji&ko」は、日本の食文化の中で受け継がれてきた発酵食品を今までにないファッショナブルな形に進化させて提案するブランドで昨年11月、新宿高島屋にカフェテリアスタイルの1号店をオープンさせました。そして、今回が2号店となります。

「発酵デリカテッセンカフェテリア Kouji&ko」=東京都渋谷区千駄ヶ谷の新宿高島屋8階 (写真提供・高島屋)

「Kouji&ko」の新宿高島屋店のカフェテリアでは、器ごと食べられる総菜「ディッシュデリ」(手前)などさまざまなお総菜を味わうことができます=2017年4月、東京都渋谷区の新宿高島屋 (写真・飯田英男)
すべてのメニューは、「麴菌」「乳酸菌」「酢酸菌」などの発酵食品を使って作られています。ちなみに店名の「Kouji&ko」は〝麴と酵母〟に由来しているのだそう。
麴は、Kouji&koオリジナルの塩麴、醤油麴、麴糖を使っているそうです。スタッフが東北地方に出向いて、麴を造るための種となる「種麴」の開発・製造会社の中からある一社を選び出し、その種麴を麴を造り続けて200余年という老舗に持ち込み、オリジナルの麴を生み出しました。メニューは、発酵学者である小泉武夫氏のアドバイスのもと開発したそうです。

メニューは発酵学の第一人者、小泉武夫博士の監修のもとに作られています
それでは、ショーケースを埋める彩りも鮮やかなお総菜を紹介しましょう。
ブランドとして初展開する冷総菜は、オリジナルの塩麴や醤油麴で漬け込んだ肉や魚介、生野菜などを組み合わせたサラダや、野菜のマリネなどのメニュー展開をしています。
「生ハムとサゴハチサラダ」(486円・税込み/100グラム)は、福島県などの郷土料理の三五八漬けをアレンジして生ハムと合わせた洋風の発酵サラダです。野菜を米麴に漬けて、仕上げにフレンチドレッシングをかけて洋風に仕上げました。
「麴漬け豆腐とひじきのビーガンポテトサラダ」(299円・税込み/100グラム)は、動物性脂肪を一切使わない塩麴漬けの豆腐や大豆、ひじきを使った体にやさしいサラダです。

Kouji&koとして初めて展開する冷総菜は全部で12種類あります
発酵食品としては珍しい揚げ物のラインアップも充実しています。塩麴と甘麴で下味をつけて柔らかく仕上げた「国産若鶏ささみの甘塩麴から揚げ」(378円・税込み/100グラム)は、いくつでも食べられそうなおいしさです。「発酵バターと醤油麴のポテトコロッケ」(195円・税込み/1個)は、醤油麴の風味が際立ち、サックサクのポテトコロッケに仕上がっています。

揚げ物はどれも揚げたてで、サクッと香ばしい
新宿高島屋でも、人気のボート型のディッシュに色とりどりの食材をのせた「ディッシュデリ」は、ケースの中でひと際目立ちます。一番人気は「ローストチキンの大徳寺納豆ソースと黄野菜 カレー風味」(486円・税込み/1個)だそう。

「ローストチキンの大徳寺納豆ソースと黄野菜 カレー風味」は、カレーの風味がほのかに香り食欲をそそります
「海老の塩麴漬けとアボガドヨーグルトソース パクチー添え」(594円・税込み/1個)や「塩麹マリネのローストビーフと紫野菜」(702円・税込み/1個)など、ユニークなメニューが8種類そろいます。どれも食物繊維たっぷりの食材に、塩麹や味噌、チーズやヨーグルトなどの発酵食品が組み合わされています。

ボート型のディッシュに色とりどりの食材をのせた「ディッシュデリ」は見た目も美しいですね
さらに、肉や魚を素材に適した漬床に寝かせ食材のうま味を引き出した冷凍の麴漬けも、国産もも肉や銀だらなど8種類そろっています。これらもブランドとしては初展開です。

オリジナルの冷凍の麴漬は8種類。豚肉、牛肉、鶏肉をはじめ銀だらやふぐなどの魚もそろっています
今展開しているメニューの3分の2にはオリジナルの麴が使われているそうです。またメニューは季節によって少しずつ変わります。
スタイリッシュに彩り豊かに進化した発酵食品のお総菜、一度食べたらやみつきになりそうなおいしさです。
(写真はすべて田中幸美)
◆「発酵デリカテッセン Kouji&ko」は東京都世田谷区玉川3ー17ー1玉川高島屋地下1階。午前10時~午後8時(定休日は玉川高島屋に準じます)。
Kouji&koのホームページは、http://foodandpartners.co.jp/koujiandko/