『やぶ久(きゅう)』のせいろもり
創業以来変わらない、濃厚なつゆへのこだわり
明治35年(1902年)から営業する「やぶ久」。この店のつゆの特徴は、やや辛いと感じるほど濃厚であること。だしは、極厚の1.2ミリに削った本枯節を、1時間以上煮出し、さらに宗田節をあわせている。こうすることで、濃厚で風味がぎゅっと詰まった味わいに。そばのほうも味・香りともに強い二番粉を使っているので、風味を存分に楽しめる。だしのきいたスパイシーなカレー南蛮そばも、この店の看板メニュー。ぜひ一度お試しあれ。
YABUKYU
中央区日本橋2-1-19
[TEL]03-3271-0829
[営]月~金 11:00~16:00、17:00~23:00、土 11:00~16:00、17:00~21:30
[休]日・祝
『室町砂場』のもりそば
本枯節などを調和させ、ほどよい甘みとともに
150年前から日本橋で営業を続けている「室町砂場」は、1階は広々としたテーブル席、2階は予約可能のお座敷というつくり。甘みを感じるつゆのだしは、厚削りの本枯節を丁寧に1 時間近く煮込んだものだ。「そばつゆは、しょうゆもみりんも、鰹節も、どれも目立ってはいけない。すべてがいいバランスで絶妙に成り立ってこそ、おいしいそばつゆだと教わってきました」と、5代目当主の村松さんは教えてくれた。
MUROMACHI SUNABA
中央区日本橋室町4-1-13
[TEL]03-3241-4038
[営]月〜金 11:30~21:00 土11:30~16:00
[休]日・祝
『更科(さらしな)堀井』の更科そば
創業230年の老舗が日本橋に初出店
寛政元年(1789年)に創業し、麻布十番に本店を置く「更科堀井」が、リニューアルした日本橋高島屋にオープン。この店の名物は、更科粉と呼ばれるそばの実の芯をつかった、まっ白な「更科そば」。なめらかな喉ごしと、雑味がないのが特徴だ。つゆのだしは、本枯節のみからとられていて、鰹の旨みがしっかりと味わえる。もうひとつの看板メニュー、更科粉に旬の素材を練り込んだ「かわりそば」も味わってみたい一品。
SARASHINA HORII
中央区日本橋2-5-1 日本橋高島屋 新館 6F
[TEL]03-6281-9939
[営]11:00~22:00
[休]1月1日