誰もが美味しく食べられる
美しい和菓子を
農薬や有機栽培の食材を使用した和菓子づくりにこだわる、代々木上原の「和のかし 巡」(以下「巡」)。ここでは、砂糖やバター、乳や卵を使わない和菓子の数々を揃えている。「洋菓子と比べると、和菓子にはヘルシーなイメージがあるかもしれませんが、じつは砂糖がたっぷり使われていたり、バターを使ったものも多いんですよ」と話すのは、代表の黒岩さん。
こちらの看板メニューである大福は、餅の部分に、玄米の餅米、黒大豆、キヌア、備長炭を使っている。餡の甘みは、アガベシロップで、その甘みを引き立てるために藻塩を使用している。つぶ餡と「なめらか餡」の常時2種類の大福がある。一般的に知られるこし餡は、あずきの皮をこしてつくられているが、このなめらか餡は、あずきの粒をまるごと使用し、なめらかな食感に仕上げているのが特徴だ。
黒岩さんが和菓子づくりにおいて大切にしているのが、体の“めぐり”をよくするマクロビオティックの考え方。マクロビオティックとは、玄米や野菜をベースに、食材をまるごと食べることで、体のバランスを整えるという食事法のひとつ。かつて会社員として働いていたとき、体温が34度台と低かったという黒岩さんは、マクロビオティックを実践したことで体のめぐりが改善したという。独立を考えたとき、大好きな和菓子で体のめぐりが意識できるものをつくりたいという思いから、和菓子店で修業を積みながらマクロビオティックを学び、「巡」をオープンした。「体にやさしいだけでなく、美味しく、美しい和菓子をお届けしたいと思っています」と話す黒岩さん。店内には、大福だけでなく、どらやきや上生菓子など、目にも楽しい和菓子が並んでいる。「巡」ならではの和菓子を通じて、体の“めぐり”を意識してみては。
和のかし 巡
代表 黒岩典子
「食べた人に福がめぐるように」と名づけられた大福は、噛みしめるほどに玄米の香ばしさが広がる。福巡り 385円
店内には、和菓子にも使用している、黒岩さんが選んだ食材が。「アガベシロップ」は、「巡」オリジナルパッケージも。アガベシロップ 1425円
膨張剤を一切使わない、もちもちとした食感のどら焼きも人気。もちっふわっバター風味どら焼き 432円
WANOKASHI MEGURI
渋谷区上原3-2-1
Tel. 03-5738-8050
[営]10:30~18:00
[休]月(※不定休あり)
http://www.wa-meguri.com