「花はそれだけで美しいもの。楽しみ方にルールは必要ない」。そう話すのは、フローリストであり「ミホフラワーズ」代表の岡本美穂さん。岡本さんが大切にしているのは、花の個性を生かした、” 花ありき”の楽しみ方であるという。彼女は、花のどんなところに「個性」を感じるのだろうか? この日、岡本さんが仕入れてきたのは、まだ名前がついていないバラだった。日々新しい品種が生まれている花は、名前がついていない状態で流通しているものもあるそうだ。
「大きさや形が揃っているものも価値がありますが、ちょっと不揃いだったり、小さかったり、華やかでない花なども、独特の存在感があって好きなんです」
花の世界では、花を生ける手法としてフォーカルポイント(目を引く点)をつくることが一般的。けれど彼女は、そのルールも必要ないと考えている。
「花を生けるときは、メインの花を決めたりせず、色や形の相性にとらわれることなく、その日の気分で、目にとまった花を自由に生けています。毎日同じことの繰り返しではつまらないし、飽きてしまう。けれど、花と自由に向き合うと、新たな発見が生まれるかもしれないし、自分が変化していける気がするんです」
花瓶に花を生ける岡本さんの目は、まさしく生き生きとしていた。自由な発想から好きな花を飾る。そうすることで、日常の時間に変化が生まれてくるかもしれない。

フローリスト
岡本 美穂
展示会や店舗への活け込みやディスプレイ、広告ビジュアルを数多く手がける。週末は神宮前のアトリエでフラワーレッスンも行っている。
花との暮らしを楽しんでほしいという思いから始まった、「ミホフラワーズ」の『おうちフラワー』。岡本さんがセレクトした花が自宅に届く、オンラインサービスだ。ある日のセレクトは、バラ、スイートピー、ラナンキュラス、グリーンベル、カラー、グズマニア、ダリア、コチョウラン。家にあるコップや花瓶に、まとめて飾っても、いくつかに分けて生けても。
おうちフラワーM 6080円(季節の花15本前後)
MIHO FLOWERS
渋谷区神宮前2-13-7-3D
[営]完全予約制
[休]不定休
https://www.mihoflowers.com