東京証券取引所の裏通りに佇む複合施設「K5」は、築100年近い建物をリノベーションしたもの。クラシカルな佇まいの館に一歩足を踏み入れれば、個性的なショップが、訪れる人を楽しませてくれる。
日本初の銀行をフルリノベーション
新しい文化を発信する新拠点
ホテルや飲食店などからなる複合施設「K5」は、東京証券取引所の裏通りに2020年2月にオープン。建物は大正12年(1923年)に建てられた、日本初の銀行である第一国立銀行の別館を、スウェーデンのストックホルムを拠点とするデザインユニット「CLAESSON KOIVISTO RUNE」(クラーソン・コイヴィスト・ルーネ)がリノベーションしたものだ。とはいえ、重厚感のある外観だけではなく、内部の床や壁もできる限りそのままの姿を生かしている。「兜町の魅力は、そこに集う人の魅力でもあります。『K5』には、より自由な新しい時代の流れをつくろうとしている人たちが自然と集まってくるようです」と話すのは、「K5」PRディレクターの大倉皓平さん。「K5」は、食や建築、アートや音楽などの観点からも、豊かな感性を育める場所となっている。
K5
中央区日本橋兜町3-5
Tel. 03-5962-3485
緑あふれる空間で味わう
こだわりの自家焙煎コーヒー
目黒と代々木八幡に店舗を構える「SWITCH COFFEE」によるコーヒースタンド。世界中の生産者から直接買い受けた高品質の豆を自家焙煎して提供している。オリジナルブレンドをはじめ、シングルオリジンのハンドドリップコーヒーやコーヒーカクテル、コーヒーの飲み比べができるテイスティングメニューなど、朝から夕方までさまざまなシーンで香り高いコーヒーを堪能することができる。
数種類の中から豆を選べるフィルターコーヒー(モーガン エステート コメット パナマ) 1200円
SWITCH COFFEE
[営]8:00〜17:00
[休]無休
@switchcoffee_k5
真紅に包まれた空間で
渋沢栄一の人生に触れてみよう
バーテンダーの野村空人さんと新宿ゴールデン街の人気レモンサワー店「OPEN BOOK」店主の田中開さんによるライブラリーバー。建物の心臓部として真紅で統一された店内に身を置くと、タイムトリップしたような不思議な感覚に。第一国立銀行を立ち上げた実業家・渋沢栄一の書斎をテーマとし、店名も渋沢の雅号「青淵」に由来する。12種類のカクテルによって渋沢の人生を辿ることもできる。
お茶や漢方ベースのカクテルは、ここでしか味わえない繊細で深みのある味わい。
燕尾服 1540円
AO
[営]火〜木、日 18:00〜24:00、金・土 18:00〜25:00
[休]月
@ao_k5_tokyo
発酵をテーマにした
唯一無二の芸術的な料理
日本、フランス、デンマークなどの多様な文化から生まれた新しいスタイルの料理で注目されている「Kabi」(目黒)の姉妹店。「Kabi」と同じように発酵をテーマとし、イタリアや北欧の調理法を用いたジャンルにとらわれない料理を、広々とした開放的な空間で堪能できる。レストランの隣のスペースでは、選りすぐりのナチュラルワインが楽しめるワインバーもある。
ハーブが効いた自家製のソーセージや、スパイス香る温かいポタージュ、デザートまで存分に楽しめる朝食で、贅沢なひとときを。
フルブレックファースト 3850円
CAVEMAN
Tel. 03-5847-1112
[営]ブレックファースト 8:00〜10:00、ランチ 12:00〜14:30(土・日のみ)、ディナー 18:30〜23:00
[休]無休
@caveman_tokyo
スパイシーなタコスを片手に
華やかなホップの香りを楽しんで!
ニューヨーク・ブルックリン区に1988年に創業したクラフトブルワリー「ブルックリン・ブルワリー」の世界初フラッグシップ店。「街をビールで元気に」というコンセプトのもとにつくられ、個性豊かなビールを10種類以上楽しめる。それぞれのビールにはストーリーがあり、社会貢献や多様性への思いが込められているものも。店内にはギャラリーやDJブースもあり、アートや音楽も楽しめる。
ビールにぴったりのスパイシーなタコスは、タコスの人気店「北出食堂」の監修。
オススメタコス3種セット 1110円(ステーキのタコス「カルメアサダ」、ポークのタコス「カルニータス」、チキンのタコス「チキンティンガネポエラ」)
B
Tel. 03-6661-0616
[営]月〜金 16:00〜23:00、土 13:00〜23:00、日 13:00〜21:00
[休]無休
@b.k5.tokyo