6月に誕生した「KITOKI(キトキ)」というビルの1階に、どぶろく醸造所がオープン!
老舗の蔵元がなぜ兜町で酒造りをするのか?
つくりたてのどぶろくを味わえる
平和酒造の新たな挑戦
今年6月、和歌山県にある1928年創業の老舗蔵元「平和酒造」が、兜町に「平和どぶろく兜町醸造所」をオープンした。日本酒「紀土(きっど)」をはじめ、数々の銘酒を生産する平和酒造だが、どぶろくづくりは今回が初めてだという。チャレンジの理由のひとつとして、代表の山本さんは、日本酒が若者にとって遠い存在になっていることに危機を感じたことを挙げる。「日本酒は知識がないと手を出せない、そんなイメージを持っている方って多いんです。だから、もっと気軽に日本酒を楽しめる場をつくりたかった。そんなときに兜町への出店の誘いがありました。話を聞くと、歴史ある兜町がいまどんどん変化していることがわかり、すごく面白いなと感じたんです。100年近い歴史がある平和酒造も、この街で新しい挑戦をしたいと思いました」
店の内装材には木材を多く使い、日本のものづくりと自然の調和を表現。店内では、平和酒造本社で録音したという、醸造時の酵母の発酵音や和歌山の自然の音などがBGMとして流れている。店には醸造家も常駐しているので、日本酒やどぶろくについて質問することもできる。この店で楽しめるのは、醸造所でつくられるどぶろくだけではなく、山椒や柚子果汁を使用したクラフトビール、梅ワインスパークリングなど、個性豊かなお酒。和歌山県が発祥とされるごま豆腐や、老舗「山利」のしらすを使った一品など、素材にこだわったおつまみも充実している。ついつい長居してしまいそうだ。
「ここで気軽にお酒を楽しんでいただき、もっとカジュアルにお客さんとお酒・メーカーが触れ合える場所になるといいなと思っています。ここから、米の酒文化を広げていきます」。そう力強く話してくれた山本さん。兜町の一角から、どんな酒文化が生まれていくのだろう。どぶろくが好きな人も、これまであまり飲んだことがないという人も、ぜひつくりたてのどぶろくを飲みに訪れてみてほしい。

兜町で醸造したどぶろくは、すっきりとキレのある味わいが特徴。現在は店内限定だが、今後はボトルの販売も予定しているそう。和歌山県の「金山寺味噌」はチーズとも相性抜群。
平和どぶろく(120ml)950円
金山寺味噌とクリームチーズのクラッカー 450円


温度と湿度を徹底管理した醸造所でつくられた出来たてのどぶろくをいただけるのは、ここならでは。醸造過程で小豆を加えてつくられたものなど、若き醸造家による実験的などぶろくも。
本日の限定どぶろく 時価
HEIWA DOBUROKU BREWERY
中央区日本橋兜町8-5
[営]13:00〜22:00
[休]無休
https://www.heiwashuzou.co.jp