《自分にやさしく》鉄分不足放っておいても大丈夫？［知るって、やさしい一歩！］

2024.03.13 ライフスタイル, Fem Care Project, PR

　健やかな毎日を送るために、じつは「鉄分」が大切なキーワードとなる。ファンケルに、鉄分の知っておきたい知識と補給の重要性について教えてもらおう。

私が解説します！

株式会社ファンケル
基盤技術研究センター　生体機能分析グループ
シニアメノポーズカウンセラー
高野ひとみさん

健康には欠かせない
全身に必要な成分こそ鉄

　女性は月経があるため鉄分不足になりやすいものです。経血量が多い気がしても、「こんなものかな」と見逃してしまうこともあるでしょう。昨年、18歳から69歳の女性1000人を対象に鉄分不足に関する調査を実施したところ、女性の約2人に1人が鉄分不足を気にしていました。また、女性たちは、日常生活の中でさまざまな悩みを抱えていることもわかりました。さらに、鉄分不足を気にしていながら、その約7割の方はなにも対策をとっていないという結果でした。

　鉄は生命を維持するために欠かせないミネラルで、赤血球中にあるヘモグロビンや筋肉中にあるミオグロビンといったタンパク質の材料となります。ヘモグロビンは身体中に酸素を届ける働きをし、ミオグロビンがその酸素を受け取ることで、私たちはいきいきと活動することができます。鉄は、身体が健康な状態を保つためのさまざまな機能を支える重要な役割を果たしているのです。ゆえに鉄分が不足すると、健やかな毎日を過ごせなくなってしまいまうのです。

フェリチン値に注目して
鉄分不足を対策しよう

　鉄分不足はヘモグロビンの数値を見て判断すると思われがちですが、ヘモグロビンの値に異常が見られたときには、すでに深刻な状態になっている可能性もあります。もっと早く鉄分不足に気づくために、鉄を貯蔵する性質がある「フェリチン」の値を調べることをおすすめしています。ヘモグロビンは全身から常に必要とされて使われているのに対し、フェリチンは鉄を安定して蓄え、必要に応じて放出する役割を果たすもの。たとえば鉄を「お金」とするならば、ヘモグロビンはお金を入れておく「財布」でフェリチンは「貯金箱」。財布が空になれば貯金箱からお金を補充できますが、貯金箱にお金がなくなると、破産してしまいますよね。財布にお金があっても、貯金箱の中身は底をついてしまっている場合もあります。つまり、ヘモグロビン値が正常でも、フェリチン値が低下することで鉄分不足の状態になっていることがあるのです。ぜひ健康診断での血液検査の際には、フェリチン検査を追加できないか相談してみてください。体内の鉄を基準値に戻すには数カ月かかるため、鉄分不足は早めに気づくことが大切。とくに、初潮が訪れる成長期や妊娠中・授乳中は、鉄分不足にならないように注意しましょう。

　私たちの身体の中では、1日に約1ミリグラムの鉄が失われています。鉄の多い食材には、レバーや赤身肉、魚介類や卵、豆類や小松菜などがあり、それらをビタミンCと一緒にとると鉄の吸収が助けられます。また、鉄瓶や鉄のフライパンを使うことで鉄を補う工夫もできます。必要に応じてサプリメントを取り入れることも、手軽に鉄を補える選択肢のひとつです。

　月経は健康のバロメーター。月経の前後で体調を振り返る習慣を持つことは、鉄分不足に気づくきっかけにもなります。忙しい毎日の中では自分の身体のことは後回しになってしまいがちですが、何事も元気な身体があってこそ。健康であれば、どんなことにもチャレンジできます。バランスのよい食生活を基本にサプリメントを上手に取り入れながら、ご自身の健康管理を心がけていただきたいと思います。