年末詣は、いわば心の大掃除。この一年でたまった家中の汚れをきれいにするように、仕事やプライベートをはじめとした、日々の生活で、私たちの心の中に降りつもった大小さまざまなストレスやイライラ、モヤモヤ、不安など、きれいさっぱり洗い流したい。そんな人は、神社やお寺へお参りに出かけてみよう。
今年一年の感謝を込めて、無心になって手を合わせる。このひとときこそが、目には見えない心の塵や埃を取り去って、晴れやかな気分にしてくれる。気分がスッキリすると、やる気と元気が満ちてくる。表情にだって変化が現れるはずだ。新しい年の開運も目指して、年末詣に出かけたい東京の神社仏閣を紹介しよう!
強力な「祓い」の力で一年をリセット!
日比谷神社
祓いの女神の力でモヤモヤもスッキリと。
新橋駅から3分ほど歩き、東新橋一丁目交差点に差し掛かると、高層ビル群をバックに神社が現れる。近隣のビジネスマンやランチに出たオフィスワーカーが通りすがりにお参りをしていく。日比谷神社は、こんなふうにビジネス街にしっかりと溶け込み、親しまれている。
小さな神社だが、じつはとても「祓い」の力が強い。御祭神は、産業の神様である豊受大神(とようけのおおかみ)。そして、瀬織津比賣大神(せおりつひめのおおかみ)をはじめとする祓いの女神の四柱が祀られている。私たちは気づかないうちに「罪」を犯し、「穢(けが)れ」をまとう。たとえば、何げない言葉で人を傷つけたり、八つ当たりをしてしまったり、ささいなことでウソをついたり…。きっと誰にでも身に覚えがあるはず。そんな大小さまざまな「罪」や「穢れ」を一気に祓ってくれるのだ。
神社で唱えられる日本で最も古い祝詞(のりと)の一つである大祓詞(おおはらえのことば)には、「人が犯した罪や穢れは、女神たちの連携プレーで広い海に流され、沈められ、深い地下の国に吹き飛ばされた後、跡形もなく消え去る」と記されている。イライラしているとき、神社で手を合わせたら心がスーッと落ち着いたという経験はないだろうか? それこそが神社が持っている「祓い」の力。「祓い」と聞くとなんだか難しそうな気がするが、私たちはただ神様の前に立ち、手を合わせればいいのだ。「穢れ」は「気が枯れる」ことにつながっていて、穢れを祓うことは自分の「気」を元の気、すなわち「元気」に戻すこと。すべてをきれいさっぱりと浄化して、心と体を整えることができる。
最近では、独自の「奇跡の御守」がSNSなどでも話題を呼んでいる。そして、実際に奇跡が起きた人たちが、感謝と喜びの声を伝えに訪れているとか。知るほどに興味が湧いてくる日比谷神社。今年の締めくくりに、参拝してみてはいかがだろうか。
いまから400年あまり前に創建された日比谷神社は、平成21年にこの地へと遷座された。
江戸時代から三回の引っ越しを余儀なくされたが、多くの人に支えられ、引っ越すたびに大きく、また目立つ場所へと導かれた日比谷神社。そうした歴史から生まれた「奇跡の御守」 800円
大祓詞が刻印されている「香りカード御守り」日比谷神社御守護 1500円
HIBIYA JINJA
港区東新橋2-1-1
Tel. 03-3433-2034(10:00〜17:00)
https://www.hibiyajinja.net