近未来の東京・新宿で、もがきながら生きる2人の若者の姿が描かれる

映画「あゝ、荒野」岸善幸監督 現場の熱量を作品に


 岸善幸監督(53)の新作「あゝ、荒野」前後編は、歌人、作家など幅広い分野で活躍した寺山修司の長編小説を映画化した作品だ。

 舞台は2021年の新宿。自分を裏切った仲間への復讐(ふくしゅう)に燃える新次(菅田将暉)と赤面対人恐怖症で吃音(きつおん)のバリカン(ヤン・イクチュン)は、元ボクサーの堀口(ユースケ・サンタマリア)に誘われてボクシングを始める。練習に打ち込み、強くなっていく2人はやがて、避けがたい宿命によって対決していく…。

 岸監督は、「ボクシングが大きな要素。『ロッキー』など傑作が多いジャンルだけに、自分も撮ってみたかった」と語る。

 細身の菅田だが、作品のために肉体を改造し、闘争心むき出しのボクサーに見事に変身。監督・主演作「息もできない」で知られるヤンも、内向的な自分を変えようともがくバリカン役で重厚な演技を見せる。

「バリカンが89発のパンチを浴びる場面の描写にこだわった」と語る岸善幸監督(岡本耕治撮影)


続きは、http://www.sankei.com/entertainments/news/171006/e...





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