映画の歴史は122年前の1895年、フランスのオーギュストとルイのリュミエール兄弟が発明したシネマトグラフが始まりとされる。それから10年間、彼らは世界中にカメラマンを派遣し、各50秒程度の作品1422本を製作した。その中から厳選された108本が最先端技術の4Kデジタルで修復され、1本の映画になった。
最初の撮影の「工場の出口」から、当時の観客が逃げ出したという伝説の「ラ・シオタ駅への列車の到着」、京都で撮られた「日本の剣士」などが生き生きとよみがえる。その鮮明さには目を見張るが、何より感心したのは、監督、編集を務めたカンヌ国際映画祭の総代表、ティエリー・フレモー氏によるナレーションだ。構図や人物の配置、美術論などを、セルゲイ・エイゼンシュテインに小津安二郎、ジェームズ・キャメロンまで、後世の映像作家の作画術を織り交ぜて語り尽くす。
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