今年、デビュー43周年を迎える「THE ALFEE」の変名バンドが発売したデビュー盤。「ザ・スパイダース」の代表曲「フリフリ」のカバーなど7曲を通常盤に収めた。1960年代に一世を風靡(ふうび)したグループ・サウンズ(GS)の魅力を凝縮。躍動感があふれるリズムが耳に残った。
驚いたのは、大ヒット曲「ブルー・シャトウ」(橋本淳作詞、井上忠夫作曲)のカバー曲だ。今風のエレクトロニック・ダンス・ミュージックに編曲され、原曲と違う雰囲気を醸し出している。桜井賢(61)のボーカルが引き立つ仕上がりで、舌を巻いた。
GSのイメージを膨らませて作ったというラブソング「好きさ♡好きさ」(高見沢俊彦作詞作曲)が入っているのもうれしい。この曲でも息の合ったハーモニーは健在。ジャケットの派手な衣装はGSブームを想起させる。