ホリスティックは難しい。直訳すれば“全体的”というような意味だけど、その概念を理解するにはちょっとコツがいる。ただ、覚えておいて損はない。ホリスティックな美容皮膚科医の山崎まいこ先生にお話をうかがいました。
小木:今回のゲストは、代官山でホリスティックな美容皮膚科の院長を務める山崎まいこ先生です。
まいこ:よろしくお願いします!
小木:クリニックの開業1周年、おめでとうございます! 僕もファンの一人ですが、周りのオーガニック賢者たちからまいこ先生の評判を聞かない日はないというくらい。ホリスティックな考え方のクリニックって珍しいですよね。他の美容皮膚科とどんなところが違うのでしょう?
まいこ:内側からのアプローチも大切にしているということでしょうか。患者さんの心の状態や食生活などのライフスタイルと向き合い、美しくなる方法を見つけています。
小木:僕も肌が強いほうではなくて、これまで様々な皮膚科に行きましたが、心のあり方や生活習慣まで踏み込んでくれるお医者様はまいこ先生がはじめてでした。
まいこ:肌の美しさは決して表面的なものではなく、その人が放つ雰囲気やオーラも含めて立ち現れるもの。そこには、感情や思考といった心の状態が大きく関わっています。強い想いは実現する、とよく言いますが、一理あるんです。思考もれっきとしたひとつの物質で、決して得体の知れないものではないと言われています。
小木:お医者様だからこその説得力あるお言葉です。ところで、先生はなぜ医者を志したのですか?
まいこ:小学1年生の時にはすでに、文集に「将来の夢は女医」と書いていました(笑)。医者になるのが当然だと思っていたようです。昔から、人が笑顔になると喜ぶ人間ではありましたね。
小木:ホリスティックな分野を学ぶきっかけはあったのですか?
まいこ:母の影響が大きいです。学生のころからホメオパシーにも親しんでいましたし、心のあり方も多くを母から学んでいます。感謝を忘れないことや、嫌なことも成長の機会と受け止めることなど。よく「まいこ先生って悩まないですよね」と言われるのですが(笑)、私の信条は「解決できるなら悩む必要がないし、解決できないなら悩んでも仕方ない」なんです。
小木:心のありかたが美をつくるのですね。
まいこ:美しくなることはゴールではないと思います。「どうして美しくなりたいの?」ということが大切。そこを患者さんと共有してはじめて、足並み揃えてキレイを目指せます。だから患者さんに対しては、なんでも話せるように、上からでも下からでもない対等な関係性を心がけています。
小木:まいこ先生もスタッフの方もみなさん気さくですよね。いい意味で皮膚科とは思えない、あたたかい雰囲気です。患者さんが美しくなりたい理由って、どんなものが多いんでしょう?
まいこ:結婚式や女子会など、人から見られる機会に向けて、キレイになりたいという方が多いですね。でも、それはひとつのきっかけにすぎないと私は思っていて。
小木:本当の理由は違う?
まいこ:美しくなれば、自分にもっと自信を持つことができます。今は、ライフスタイルの選択肢が無数にあり、生きることは選択の連続です。けれど、自分に自信を持っていれば惑うことはありません。そこを目指せればと思うんです。
小木:なるほど。
まいこ:女性がみんな美しく自信を持っている世の中なら、余計な争いごともなくなるんじゃないかなと思っています。
小木:ホリスティックな美の先には世界の平和があるんですね。納得です!
《THIS MONTH GUEST》
まいこ ホリスティック スキン クリニック院長 山崎まいこさん
皮膚科医、米国NTI認定栄養コンサルタント。滋賀医科大学卒業後、大阪市立大学附属病院形成外科、大阪市内の皮膚科常勤医師、大阪市内の美容皮膚科院長を経て、まいこ ホリスティック スキン クリニックを開院
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