取材は、今後に向けた秘密の作戦会議の合間に行われた。盟友2人のこれからの活躍が楽しみ photo: Kaori Ito edit: Kohei Nishihara(EATer)

感動させることと、売るということ《オギノマ》


 素晴らしい作品を見た感動を、きちんと商売に繋げていく。作家が創作を続けていくためには、それが大事だと話す青木昭夫さん。今回は、盟友2人による“ものづくり”に関するお話です。

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小木:今月号のゲストはミルデザインの青木昭夫くんです!青木くんとは、僕が百貨店に勤めていた頃からのお付き合い。はじめて会ったのは、青木くんが「デザインタイド」(2005年から2012年まで続いたデザインイベント)の実行委員長をやってた頃だったよね。

青木:そうですね。僕がデザインタイドに関わってたのは2009年まで。その後ミルデザインを立ち上げました。

小木:その頃は僕も独立して、知り合いのデザイン事務所に間借りして仕事をしていたんだけど、なんと青木くんもたまたまそのオフィスをシェアしてて(笑)。

青木:当時は一緒に仕事もしましたよね。コンペに2人で参加して、大手代理店から仕事を勝ち取ったり。

小木:懐かしいね。最近はどんなことしてるの?

青木:僕の主な仕事は、つくり手である企業のブランディングだったりプロモーション。コンセプトづくりから一緒になって考えて、最終的にどう売り上げに繋げていくかという営業のディレクションもします。たとえば最近だと、クリエイティブディレクターとして「旭川デザインウィーク」という家具の産地を盛り上げる活動にも関わっています。

小木:つまり、つくり手を応援する仕事だよね。ものはいいけど売れない。でも売れない理由は、伝え方やPRがうまくいってないだけだったりもする。そこで青木くんが登場して、つくり手をサポートしていると。

青木:見せて感動させることと、売るということを両立させたいんです。そうしないと、どんどんメーカーやクリエイターが疲弊しちゃうので…。

小木:そこは僕らも同じ。知ってもらって手に取ってもらうための工夫が必要だよね。そして、いま青木くんがやってる「デザイナート」が、そのための装置でもあるわけだ。

青木:そうです!「デザイナート」は2017年に立ち上がったデザインとアートの祭典で、昨年は10月に開催して、東京の街中100ヵ所近くの会場で、メーカーやアーティストによる作品が展示されました。日本のクリエイティブを産業として盛り上げて、高いレベルで世界に発信していきたいなと思ってやっています。

小木:産業として盛り上げたい、というのが青木くんらしいよね。

青木:かといって、コマーシャルな場にはしたくないので、その作品でどれだけ感動を与えることができるのか、その辺はしっかり審査して出展者を絞っています。

小木:コスメキッチンもデザイナートにエントリーできるかな?

大原:もちろん! 一緒に何ができるか考えましょう。

小木:今年は僕らの15周年だから、デザイナート以外でも一緒に面白いことをやりたいよね。それで今年を助走期間にして、来年のオリンピックイヤーも!世界中でいろいろな問題が起こっているけど、日本は元号が5月に変わるし、みんなのマインドもがらりと変化して、ポジティブな追い風が吹くに違いない!だからむしろ、ここで伸びなかったら、オリンピック後に日本は闘えない。

青木:日本のものづくりも、ようやくきちんと世界を意識するようになってきましたし、真価が問われる時がきましたね。

小木:青木くん、一緒に猪突猛進していこう!

青木:はい!

 

《THIS MONTH GUEST》

〈ミルデザイン〉クリエイティブディレクター 青木昭夫さん

 1978 年東京生まれ。プロダクト、インテリア、建築、グラフィックなど、さまざまなクリエイターとのネットワークを活かし日本のデザイン・アート界を盛り上げる仕掛人

http://www.miru-design.com 


Designart

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青木さんを含む6人のファウンダーが立ち上げた、デザインとアートの祭典「デザイナート トーキョー」。今年の開催は10月18日(金)から27日(日)まで。どんな作品に出合えるのか今から楽しみだ






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