注目を集める“海洋プラスチック問題”。写真家のエレナ・レンディナさんも、その問題に関心をもつ1人。そんな彼女が撮ったムービーが公開されました。

小木:今月号のゲストは、フォトグラファーのエレナ・レンディナさんです。
エレナ:こんにちは。ミツル、コスメキッチン15周年おめでとう。
小木:ありがとう! エレナには、いま大きな環境問題となっている海洋プラスチック(毎年800万トンのゴミが海に捨てられ海を汚している)をモチーフにしたムービーをつくってもらいました。エレナも環境問題にとても興味をもっている人だよね。
エレナ:数年前にLAへ旅行にいったとき、広大な海でイルカやクジラなどの海洋生物たちを見てとても感動したの。そこから海洋生物について調べるようになり、環境問題のことを知りました。私にも何かできないだろうか、と考えていたところ、ちょうどミツルが声をかけてくれたのよね。
小木:僕がエレナにムービーをお願いしたのは、エレナのガーリーで幻想的な作風に惹かれたから。サステナビリティや海洋プラスチック問題を表現したらどうなるか見たかった。女の子が「この映像かわいい!」と素直に思えるもので、よくよく調べたら環境をテーマにしている、とわかるくらいがよかったんだよね。
エレナ:それはまったく同意見。現代には情報が溢れていて、環境問題について調べることも難しくない。でも、映像や記事に、悲しい気持ちになる、胸がしめつけられるものが多いと感じていました。そうではなく、そこから先にある希望や夢をうまく表現できないかなと思ったの。私がこれまでファッションやアートの世界で表現してきたファンタジーというフィルターを使ってね。もちろん現実を伝えなければいけないのだけど。
小木:依頼したらすぐに絵コンテを描いてきてくれて。それが本当にエレナらしいファンタジーにあふれていて、このままいこう!とすべてお任せしてしまいました。
エレナ:私の大好きなデカダンスの世界に、ボタニカルや美の要素を盛り込みました。
小木:エレナは東京とロンドンの2拠点で活動しているけど、ロンドンはオーガニックカルチャーが盛んでしょう? 環境問題への意識も高いよね。コスメキッチンを15年やってきて感じるのは、日本にオーガニックという概念はだいぶ根付いたけど、環境問題への意識はまだまだ高くないな、と。
エレナ:単純にヨーロッパの自然環境のほうが深刻で、それについて長く考えてきただけという気もします。ロンドンも、10年前はあまり環境問題に熱心ではなかったの。今はプラスチックの再利用や、ビニール袋の有料化、商品の過剰包装を控えるなど、いろいろな考え方が当たり前に。日本も次第にそうなっていく気がします。
小木:日本はこれからだね。
エレナ:環境問題へのアクションは、人によって規模が違っていいと思う。高い影響力のあるセレブリティたちは大きなことができるし、私たちは毎日の買い物にエコバッグを持っていくとか、気軽にできる行動を持続することが大切。
小木:電気をセーブして自然光で過ごしてみようとか、地元で採れたオーガニック野菜を食べようとか、そんなさりげない試みが大きな力をもつんだよね。そういえばエレナはいつも公共交通機関を活用しているし、自転車もよく乗っているよね。
エレナ:そう!でも、東京とロンドンを飛行機でしょっちゅう往復してるから、あまり偉そうなことは言えないんだけど(笑)。
《THIS MONTH GUEST》
フォトグラファー、セットデザイナー エレナ・レンディナさん
1985年、イタリア生まれ。スイス・ローザンヌデザイン芸術大学卒。写真とセットデザインの才能を融合させ、個性的かつロマンチックな世界を表現する。ロンドンと東京をベースに活動。
SPECIAL MOVIE

「シリアスな映像は人の心に届きにくい」と語るエレナ。彼女が撮った15周年記念ムービーは、コスメキッチンのインスタ(@cosmekitchen)で公開中!
コスメキッチンは今年で15周年。いろいろな企画を発表していくので、お楽しみに!