絵を描くことが日課だというヒロさん。描いた作品、デザインした仕事は、いい波動とともに世に広まっていく

物欲がなければ、なに欲なのか?《オギノマ》


 アーティストであり、アートディレクターであるヒロ杉山さん。彼がデザインをした《to/one》のボトルを囲みながら、その創作の過程を聞きました。久々のリアル対談です!

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小木:じつに1年ぶり!久々にゲストをお招きしてのオギノマです。そんな記念すべき回に、ヒロ杉山さんにお越しいただきました!

ヒロ:小木さん、今日はよろしくお願いします。

小木:ヒロさんは、広告やさまざまなジャンルで活躍するクリエイターであり、精力的に作品を発表し続けるアーティストでもあります。僕も、20代の頃にヒロさんの作品に出合い衝撃を受けました。そんな憧れのヒロさんに、この春リニューアルした《to/one》のパッケージデザインをお願いできて、とてもうれしく思っています。

ヒロ:僕も化粧品のデザインは初めてだったので、試行錯誤しながらのチャレンジでした。《to/one》は、すでにファンもたくさんいるブランドなので、その世界観を壊さず、どう変えるのかというのはすごく考えましたね。

小木:ありがとうございます。《to/one》はサボテンオイルやお花のエキスを使っていて、スキンケアするたびに幸福感があるようなプロダクトを目指しています。今回のリニューアルでもその部分をさらに追求しているのですが、見事にヒロさんがそのイメージを形にしてくれました。デザインに関する具体的な要望はなにもしなかったんですが、さすがです!

ヒロ:「花」や「幸福感」という言葉がキーワードでしたね。そこからデザインのコンセプトである「花瓶」にたどり着きました。視覚的にも触れたときの質感でも、幸せや癒やしを感じる形。それを追求して、やさしいピンクの丸みがあるデザインが生まれました。

小木:ホッとする色とフォルムですよね。化粧品は、日常的に目にするものだから、見た目もとても重要なんです。これは本当に花瓶としても使いたいくらい、部屋に置いてあっても馴染んでくれるデザインです。

ヒロ:部屋に置けば、その空間が気持ちのいいものになる。そういうことも意識して、今回はデザインをしています。つまり、いい“波動”の出るものをつくりたいんです。

小木:その感覚、よくわかります!この1年で、目に見えなくてかつては理解されづらかった感覚的なものが、受け入れられてきているということを実感しています。物欲が薄れている時代。その代わりに人々が求めるもののひとつが、いい波動を生む“なにか”なのかもしれません。たとえばパワーストーンなんかも、最近はインテリアとして部屋に飾る人が増えてきている気がします。

ヒロ:石もいいですよね。僕もいつも持ち歩いてます(笑)。もう僕らは、単なる所有欲を満たす行為にあまり興味がないんですよ。いまみんなが求めていることって、心地のいい空間であったり、そこで過ごすリラックスした時間だと思うんです。その癒やしを実現するために、いい波動の出るものを身の回りに置きたくなっているのかもしれませんね。

小木:石もだけど、アートもそのひとつですよね。

ヒロ:はい。いい波動をもつ作家の作品は、空間を心地のいいものにしてくれるはずです。だから僕も、自分の波動を上げるように心がけています。

小木:そんなヒロさんが手がけた、いい波動が出るデザインの《to/one》のボトル。置いてあるだけで、愛でるだけで、きっと心地よくなれるはずです。もちろん中身もパワーアップした自信作。ぜひみなさん、店頭で手にとってみてください!

 

《THIS MONTH GUEST》

アーティスト/アートディレクター
ヒロ杉山さん Hiro Sugiyama

 グラフィックアートユニット、「エンライトメント」代表。ファインアートの世界で、国内外の展覧会で作品を発表する一方、グラフィックデザイン、広告など幅広いジャンルで独創的な作品を発表し続けている。


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to/one

「花瓶」をコンセプトにデザインされた《to/one》の新しいスキンケアアイテムたち。柔らかなピンクのボトルと幸福感のある香りは、忙しい日々に癒やしを与えてくれるはず。発売は4月13日(火)。






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