紺碧のアドリア海に浮かぶ港町ドブロブニク。子供のころに写真で見た美しい風景が脳裏に焼き付いており、いつか訪れたい場所でした。日本からの直行便はなく、トランジットが必要なため、アクセスがよいとは言えませんが、こんなに見どころも多くロマンティックな場所はそうありません。
5年前、実際に訪れたドブロブニクは、その期待を裏切らず、「アドリア海の真珠」と言われるのも納得するくらい、どこを撮っても絵になる風景が広がっていました。城壁に囲まれたこの町は、急勾配の階段や細い路地だらけ。歩き進むと、青空市場が突然現れたり、カラフルな洗濯物が風になびいていたり、冒険心をくすぐられます。
もし、オレンジ色の屋根が連なる美しい旧市街の街並みを写真に収めたいなら、スルジ山の展望台に登るのがオススメ。ロープウェイで簡単に行くことができるのですが、私はつい写真を撮るのに夢中になってしまい、気づいたらロープウェイの運行が終了、徒歩で下山した思い出があります。行かれる方は、ぜひロープウェイの運行時間にご注意を。
また、もうひとつオススメなのが、世界遺産にも登録されているプリトヴィッツェ湖群国立公園。公園内には90以上もの滝と大小さまざまな湖が点在しており、水の色は見たこともないくらいに美しいエメラルドグリーン。私が訪れた10月はちょうど気温がぐっと下がり、公園内の木々が色づきはじめ、エメラルドグリーンの湖と、赤や黄色に染まった葉が美しいコントラストを描いていました。
実はこのプリトヴィッツェ湖群国立公園は世界でも有数の紅葉スポットとして人気。ハイキングコースの種類も多く、体力に自信がない方やお子さんでも安心して楽しむことができます。マイナスイオンが降り注ぐ自然の空間は、日常のストレスを忘れさせてくれること間違いなしの癒やしスポットです。
クロアチアで見つけたおみやげ
量り売りのオリーブオイル
海沿いの国でオリーブの栽培が盛んなクロアチア。オリーブオイルを量り売りするお店もあり、かわいいビンに入れてくれます。
くぼ さきこ
編集者・トラベルライター。出版社を退職後、1年8カ月をかけて50カ国を巡る世界一周ひとり旅へ。著書に『GIRL’S TRAVEL』(ダイヤモンド社)などがある。先日、エストニアのタリンを訪れました。