Bリーグ公認の「B.LEAGUE FREAK」に任命された俳優・浅利陽介が、いま気になるプロバスケットボール選手に話を聞く。
日本バスケの顔として活躍し続けてきた、レジェンドシューター
浅利:代表兼選手とあって、かなりお忙しいと思いますが、お休みはありますか?
折茂:じつはシーズンが終わった後がいちばん忙しくて…。代表としての仕事が入ってくるので、5月、6月はほぼ休みがありません。
浅利:大変そうですね…。息抜きはどうしているんですか? やっぱり、お酒…?
折茂:お酒は好きですね(笑)。というか、みんなで飲むのが好きなんですよ。北海道で試合をやるときは、他のチームの選手からも電話がかかってきたりして。
浅利:折茂さんと飲みに行こうぜ!ってなっているんですね。
折茂:なんで行かなきゃいけないのかなって思いながらも、毎回顔を出すんですけど(笑)。しばらく飲んでお開きかなぁと思ったら周りに誰もいなくて、当たり前のように会計が俺に回ってくる…。 こんなの会社の経費にもできないしなぁと思いながら払ってます (笑)。
浅利:兄さん、ごちそうさまです!ってパターンだ( 笑)。後輩の選手とはどんな話をするんですか? 以前、宇都宮ブレックスの竹内公輔選手にお会いしたときは、折茂選手から「バスケットだけやっていたらダメだ」と言われたと聞きました。
折茂:バスケだけの人生だったらいいけど、その後の人生をしっかり過ごすためには外に出て、いろいろな人たちと接した方がいいよってことを彼には伝えましたね。
浅利:そういうことだったんですね。折茂選手が同じチームにいたら、いろいろと相談してみたくなるんだろうなあ。
折茂:でも、話を聞きに行く人間って、成長するんですよ。逆に人の話を聞かなかったり、自分を持ち過ぎていると成長できない。だから、僕は自分からああしろこうしろとは言わないんです。聞きにくる選手に対しては、もちろんいろんなことを伝えますけどね。
浅利:僕はディフェンスを上手いことだます方法を聞きたい!
折茂:うまく駆け引きをしないと。若手に勝つのはなかなか難しいですから(笑)。
浅利:ちなみに、折茂選手が若いときってどんな選手でした? 今はメディア対応やファン対応なども快くなさっていますよね。
折茂:かつての自分は、地域とかファンのためにバスケをしているわけじゃないって思っていました。だけどファンがどれほど力になるか、大切なのかっていうのが北海道にきてわかったんです。メディアの仕事をするのも、まず外部に知ってもらうことにプロとしての価値があるとわかったから。バスケをして結果を残すことは当たり前。でもそれだけではダメで、プロであるならば、どれだけ試合に人を呼べるのかということも重要なんです。そのためにメディア対応もきちんとやるし、どんどん外に出て行っています。
浅利:折茂選手のプレーを見ていても、インサイドから外に出るのも上手いですもんね。どんどん外に出て行って、外角から打つぞって! 最後にお願いがあるんですが…。一緒に写真を撮ってもいいですか?(笑)。
折茂:もちろん! 大歓迎ですよ(笑)。
《今月のゲストは…》

レバンガ北海道 折茂武彦
1970年5月14日生まれ。埼玉県出身。日本大学4年生のときにインカレ優勝。卒業後の1993年にトヨタ自動車へ入社。2007年にレラカムイ北海道へ移籍し、現在はレバンガ北海道の代表兼選手として活躍している
《インタビューを終えて…》
折茂選手はまじめな部分とやんちゃな部分が絶妙に交わっていて、話をしていてとても楽しかったです。お酒を飲みながら、もっと折茂選手のお話を聞きたいですね。北海道で開催する来年のオールスターで、またMVPをとってほしいです!!

あさり ようすけ
俳優。2018年よりBリーグ公認「B.LEAGUE FREAK」に就任した、筋金入りのバスケファン。現在、テレビドラマをはじめ、映画や舞台の話題作にも多数出演。若手の俳優仲間とお酒を飲むときには、芝居の話で熱くなってしまいます(笑)。