Bリーグ公認の「B.LEAGUE FREAK」に任命された俳優・浅利陽介が、いま気になるプロバスケットボール選手に話を聞く。
ベテランならではの貫禄で、チームを引っ張る
浅利:昨日、竹内選手が洛南高校にいたころの試合を見ていました。試合中、余計な力が入っていないように見えますよね。
竹内:ありがとうございます。
浅利:映像を見て、とくに印象に残ったのは、フリースロー!フリースローって、選手の性格が出ると思うんですけど、竹内選手って、すぐにぴょんって打ちますよね。それを見ていて、もしかしたら、深く考えすぎないことを大事にしてるのかなって。
竹内:それもあるかもしれないですね。でも、試合以外で大事な決断をするときは、結構考えて、悩み抜いて決めるタイプなんです。
浅利:えーっ、意外!ちなみに、ここ数年であった大きな決断はなんでしたか?
竹内:2016年に、チームを移籍するときですね。たくさんのオファーをいただいて、どこのチームに行こうか悩んで…最終的に、今の「栃木ブレックス」に決めました。あのときは、人生でいちばんといっていいほど悩みました(笑)。
浅利:移籍を決めた理由は?
竹内:田臥選手と一緒にプレーしてみたいという思いは大きかったです。あと、広島時代にブレックスのホームアリーナで試合したとき、ブレックスファンの迫力と熱量がすごくて。こういうファンが味方になって応援してくれたら心強いなと思って、ブレックスに決めました。
浅利: そうだったんですね!でも、わかります。僕も田臥選手とプレーしたいもん(笑)。竹内選手って、オフのときってどうしてるんですか?なかには、オフのときも練習をしたり、身体を動かしたりする選手もたくさんいますよね。
竹内:僕はほぼ家にいて、できるだけ休むようにしてます。でも、子どもを連れて、近所のスーパー銭湯にはよく行きますよ。
浅利:僕も好きです、銭湯。
竹内:そこへ行くと、炭酸泉と水風呂に交互に入って、1時間くらいゆっくりします。その銭湯には温水プールがあるので、子どもたちはそこで遊ばせて(笑)。
浅利:楽しそう。逆に、ずっとバスケを続けていると、ちょっと離れてみたくなることもありますか?
竹内:高校生のころからバスケに熱中してきたので、それ以外の世界について勉強してみたいな、と思うことはあります。まだ先の話ですが、引退したら、バスケとは関係のない仕事をしながら第二の人生を過ごす…という将来も、よく想像しますね。
浅利:なるほど。そうやって長い目で物事をとらえることは、もしかすると試合中の安定感にもつながっているのかもしれないですね。竹内選手は、日本代表チームの一員でもありますが、今はどんな気持ちですか?
竹内:海外の強いチームと試合ができる、めったにないチャンスなので、どこまで自分の力で戦えるのか、とても楽しみです。
浅利:うんうん。たしかに。竹内:勝つぞ!という思いも、もちろんありますが、今は„挑戦“の気持ちのほうが大きいです。国内外のチームとの対戦をくり返すことで、自分たちがどれだけ成長できるかワクワクするし、ファンの方たちにも楽しみにしていてほしいなと思います!
《今月のゲストは…》
栃木ブレックス 竹内公輔
1985年1月29日、大阪府生まれ。身長206cm、体重100kg。栃木ブレックス所属。ポジションはパワーフォワード。高い運動能力をいかした強固なディフェンスと、冷静かつ柔軟なプレースタイルで、チームを支える。
《インタビューを終えて…》
フランクなトークに付き合ってくれて、お話ししやすかったです!コートの中にいる時の、どっしりと肝が据わっていて動じそうにないところは、想像どおり(笑)。でも、いい具合に肩の力が抜けていて、竹内選手みたいな先輩が身近にいたら、とても安心できるだろうなとも思いました。
