Bリーグ公認の「B.LEAGUE FREAK」に任命された俳優・浅利陽介が、いま気になるプロバスケットボール選手に話を聞く。
こんなときだからこそ、レベルを上げるチャンス!
浅利: 今月号の「コートの外で。」は番外編。Bリーグ公認アナリストの佐々木クリスさんに来ていただきました! 2019-20シーズンは、後半の試合が中止になっちゃいましたね。仕方のないことだけど、やっぱり試合を見られないのはさみしかったです…。
クリス: 浅利さんは、昨シーズン会場で観戦した試合はありますか?
浅利: 川崎ブレイブサンダース宇都宮ブレックスの開幕戦は行きました。
クリス: 横浜アリーナ?
浅利: そうです! 両チームとも全力ディフェンスで。ほんと激しかったですよね。
クリス: ディフェンスを重視する戦略は、今年のトレンドでしたよね。
浅利: たしかに! 各チームともディフェンスには力を入れている印象でした。
クリス: それには理由があって、去年ワールドカップが開催されたじゃないですか。そこで日本チームは、海外のディフェンスの強さを体験したんです。それで、このままじゃいけないと、Bリーグのコーチ陣にも火がついて、各チームが切磋琢磨して、ディフェンスを磨いていこうという雰囲気が生まれたんだと思っています。
浅利: そういうことだったんですね。
クリス:代表選手も、Wカップでの経験を自分のチームに還元するから、いい刺激になったみたいですよ。結果はともかく、日本のバスケにとってすごくいい効果があったと思います。
浅利: みんなオリンピックのことも意識していただろうし、特別なモチベーションのあるシーズンだったんだろうなぁ。
クリス: そうですね。Bリーグに限らず、女子バスケットの選手も、みんな金メダルを本気で狙いにいってますからね。
浅利:全然狙えますよね。あのゾーンディフェンスの練度の高さはすごいと思います。
クリス: オリンピックは、延期になってしまいましたが、スキルを高めるための猶予を与えられたというポジティブな考え方が僕はできると思っています。
浅利: そのとおり! こういった会話ができるって楽しいなぁ。さすがBリーグ公認アナリスト(笑)。クリスさんは、プレーヤーからアナリストになって、バスケットの見方とかは変わったりしたんですか?
クリス:うーん。見方自体は変わってないかもですね。僕はとにかくバスケが大好きなんです。そして諦めが悪い。たとえば、実業団チームへは行けなかったけれど、だったら自分でチームや大会をつくってしまったり。バスケが好きで、そこに関わっていきたいんです。
浅利:だからこそ、30歳という年齢でプロチームに所属することもできたんですね。
クリス: 好きなことを続ける。すべてはその延長なんです。いま僕はアナリストという立場でバスケに関わっていますが、伝えるという立場だからこそ、できることも多いと思っています。
浅利:もっともっと、バスケットの魅力を伝えていってください!
クリス:はい、もちろん! 任せてください!
《今月のゲストは…》
Bリーグ公認アナリスト 佐々木クリス
1980年12月24日生まれ。ニューヨーク出身。青山学院大学時代は全日本学生選手権大会にて優勝。その後、ストリートバスケでの活動を経て、bjリーグで2年間プレー。2017年9 月より、Bリーグ公認アナリストに就任
《インタビューを終えて…》
もともとストリートボーラーだからか、たぎる気持ちというか、バスケを本当に愛しているんだなと思いました。話を聞いていて、僕も熱い気持ちになりました。アナリストとして情報発信をすることに使命を感じているという話も印象的でした
あさり ようすけ
俳優。2018年よりBリーグ公認「B.LEAGUE FREAK」に就任した、筋金入りのバスケファン。現在、テレビドラマをはじめ、映画や舞台の話題作にも多数出演。クリスさんとは、実はバスケ友達。以前はよく一緒に練習してました