Bリーグ公認の「B.LEAGUE FREAK」に任命された俳優・浅利陽介が、いま気になるプロバスケットボール選手に話を聞く。
Bリーグを代表する選手はまだまだ貪欲に進化中!
浅利:日本代表と秋田ノーザンハピネッツだと、当然戦術が違うわけじゃないですか。僕だったら台本を2冊掛け持ちしているようなもので、それって大変じゃないですか?
古川:自分のできることをやるだけなので、基本的には大きな差はないと思っています。でも、周りのプレーヤーが変われば、自分の役割も変わってきます。そこはアジャストしていかないといけないし、簡単ではない部分もありますよね。
浅利:僕、いまファイブアウト(日本代表のトム・ホーバスHCが採用している戦術)について勉強中なんですよ。あれって、なかなか難しいですよね。
古川:やったことのないバスケなので、戸惑いもありますが、プレーしていて新鮮ですよ。自分たちの判断で思いきり攻めることもできるし、やりがいもあります。
浅利:この戦術が、チームにフィットしたときが楽しみです。
古川:期待していてください。
浅利:じつは今日、古川選手とお話しできることを楽しみにしてました。というのも、古川選手と僕は同い年。お互い34歳です。私生活でも仕事でもいいけど、どんなことにこだわってるのか聞きたいなと思ってて。
古川:練習にしろ試合にしろ、それに挑むための準備は大切にしてますね。睡眠も食事も、いいコンディションでバスケをやるために気をつかっています。
浅利:同い年とは思えない(笑)。僕、先日まで舞台だったんだけど、自分の演技にいまいち納得できない日があって、気持ちを切り替えるために家で飲んでたら調子にのって深酒しちゃった(笑)。そういうときってありません?
古川:僕、そもそもお酒があまり好きじゃないんですよ。だから飲んでも年に1回くらい。もちろんどんな試合でも緊張はするので、眠れないこともありますが、でも余計なリズムをつくりたくないんですよ。
浅利:普段しないことは、したくないと。
古川:いつも通りにやって眠れないなら、それは仕方ないって。
浅利:じゃあ、気分転換でバッシュを替えたりとかもしない?
古川:しないですね。仕事に関わるものは、基本的に変えたくないんです。バッシュも開幕前に、いろいろ試してこれにしようって決めたら、ワンシーズン通して同じものしか履きません。
浅利:職人っぽいなぁ。
古川:逆に私生活に関しては、ほんと無頓着で。毎日バスケに全力を注いでいるので、オフの日はなにもしたくないんです。家でゲームしたりしてます。
浅利:僕も似たような感じです(笑)。最後に、今後の抱負を聞かせてください!
古川:秋田にきて3年目です。いままでは自分のプレーのことを優先して考えてきたけれど、これからは僕の経験してきたことを、もっと若い選手に伝えていきたいなと思っています。伝えることが苦手なので、なかなか難しいんですけどね(笑)。
浅利:それもわかる!後輩に教えるって難しいですよね。古川選手、ありがとうございました!
《今月のゲストは…》
秋田ノーザンハピネッツ 古川孝敏
1987年10月20日生まれ。兵庫県出身。身長190cm。ポジションはSG/SF。東海大学を卒業後、2010年にアイシン(現シーホース三河)へ。その後、栃木(現宇都宮ブレックス)、琉球ゴールデンキングスでプレーし、2019年に秋田に加入
《インタビューを終えて…》
プロ意識を持って自分の仕事に徹してきた古川選手は、まさに職人だなぁと思いました!しかも、チームにもっと貢献するために、なにができるかということを考えているし、悩んでもいる。その姿に僕はとても共感できました!
あさり ようすけ
俳優。2018年よりBリーグ公認「B.LEAGUE FREAK」に就任した、筋金入りのバスケファン。現在、テレビドラマをはじめ、映画や舞台の話題作にも多数出演。僕は気分転換のために先日シェーバーを買い替えました。