Bリーグ公認の「B.LEAGUE FREAK」に任命された俳優・浅利陽介が、いま気になるプロバスケットボール選手に話を聞く。
アメリカでも活躍したワールドクラスの新人王
浅利:僕、NBAだとネッツのアーヴィング選手が好きなんだけど、アーヴィングと同じくらいテーブス選手のプレースタイルが好きなんだよね。学生時代にアメリカでフィジカルの強さを身につけたんだろうなって思っていて。やっぱり日本人選手には負けない自信がある?
テーブス:アメリカでプレーしていたときは、周りの選手が自分より身長が高いし体重もある。スピードだってある。それが当たり前でした。そんな選手たちと対戦していたから、自然と技術は磨かれました。しかも帰国したら、フィジカルも自分の強みになるので、Bリーグでプレーする自信はありました。
浅利:アメリカに行ったのは高校生のときだっけ?
テーブス:そうです。高校2年生のときに、プレップスクール(大学進学のための準備をする高校)に行きました。
浅利:宇都宮ブレックスのYouTubeで見たんだけど、大学からの推薦をもらうために、夜行バスに乗ってトライアウトを受けに行ったりもしていたんだよね?
テーブス:アメリカ留学を続けるためには、大学から奨学金をもらうことが条件だと、父から言われていたんですよね。それで、スカラシップ試験を受けるために、ボストンからフィラデルフィアまで夜行バスに乗って行ったんです。
浅利:何時間くらい?
テーブス:バスを3回乗り継いで、トータル8時間くらいですね。
浅利:それって何歳のとき?
テーブス:16歳です。
浅利:ひとりでだよね?アメリカの知らない土地を夜行バスで移動するって不安じゃなかったの?
テーブス:不安だけど、スリルがあって楽しかったです(笑)。一睡もせずに、試験会場の大学に到着したのが朝の7時で、大学の図書館が開いていたので、そこで少し仮眠をして9時から試験を受けました。
浅利:結果は?
テーブス:その大学のスカラシップはダメでした(笑)。でも、最終的には6校からオファーをいただけたので。
浅利:すごいよね。アメリカでもちゃんと実力が認められてて。コミュニケーションに不安はなかったの?
テーブス:僕は、インターナショナルスクールに通っていたので、英語も話せるしアメリカに行ったときのカルチャーショックみたいなこともありませんでした。
浅利:アメリカでプレーすることは、ただでさえ難しいのに、普通の日本人の場合は、コミュニケーションも大きなハードルだよね。テーブス選手はそれがなかったと。最後に、Bリーグ選手としてのいまの目標を教えてもらえますか?
テーブス:昨シーズンは、新人賞をとるという目標があり、それは達成できました。今シーズンは、チームを勝たせる選手、チームメイトから信頼される選手になりたいと思ってます。
浅利:スターターを勝ち取るってことですね。宇都宮ブレックスも層が厚いからなぁ。でも、楽しみにしています!
《今月のゲストは…》
宇都宮ブレックス テーブス海
1998年9月17日生まれ。兵庫県神戸市出身。身長188cm。ポジションはPG。高校時代に渡米し、全米大学バスケリーグの最高峰NCAA Division Iで活躍。2020年より、宇都宮ブレックスに加入しプレーする
《インタビューを終えて…》
見た目もプレーもとにかくかっこいい!目標を達成するために、自分自身で考え、行動し、環境をつくる。そんな強いメンタリティも見えて面白かったです。Bリーグ選手の中でも、特別な存在だなと思いました。
あさり ようすけ
俳優。2018年よりBリーグ公認「B.LEAGUE FREAK」に就任した、筋金入りのバスケファン。現在、テレビドラマをはじめ、映画や舞台の話題作にも多数出演。NBAの話題になると、止まらなくなってしまいます。