原因不明のキリキリとした胃の痛みやもたれ。最近なんだか胃の調子が悪いかも……と感じる方は、もしかすると「機能性ディスペプシア」かも?
Q3.なぜストレスが胃に影響するの?
自律神経が張り巡らされている胃袋は、精神的、あるいは身体的ストレスの影響を受けやすい、とても繊細な器官。強いプレッシャーや心配ごとがあると、胃がキリキリと痛むような感覚があるかと思いますが、人は心にストレスを感じると神経の末端が敏感になり、直接胃が影響を受けます。本人の意識に上っていない段階から真っ先に反応する器官なので、ストレスに対して胃が自分にサインを送ってくれている、ともいえるわけです。
Q4.機能性ディスペプシアに治療法はあるの?
病院に行って薬を処方してもらう、というのもひとつの手段ですが、投薬治療だけに頼っても完全によくなることは少ないです。機能性ディスペプシアは、いろんな原因が重なって起こるため、まずは今までの生活スタイルを見つめ直すことが大切。「規則正しい生活」と一口に言っても、その生活を守ることがストレスになってしまうと本末転倒なので、睡眠時間や食生活など、自分にとっていちばんよい生活習慣はどんなものなのかを見つけていきましょう。
Q5.日常的に心がけることは?
まずは十分な睡眠、適度な運動、胃に負担をかけないバランスのよい食事が基本。自律神経を軽く刺激してくれる、しっとりと汗ばむほどの軽い運動は、無理なく続けられるのでオススメです。もちろん、ストレスを抱え込まないようにすることも重要なポイント。自分では意識していなくても、思いもよらない部分にストレスの原因があることもあります。最近胃が不調だな、と思うことがあれば、身の回りの環境や生活習慣、心境の変化を思い起こし、原因を探っていくのもひとつの手です。
監修:鈴木秀和 先生
慶應義塾大学 医学部
医学教育統轄センター 教授