さまざまな企業の“サステナブル”な“アクション”をメトロポリターナ調査隊が突撃取材!
編集:今号から始まる「#サステナアクション」の記念すべき第1回ということで、よろしくお願いします。業務用大豆ミート「プライムソイミート」を使ったお料理をいただいたのですが、とてもおいしかったです。様々な形状によって多彩な肉の食感が再現されていて、大豆ミートは今、ここまで進化しているのかと驚きました。
佐藤:弊社ではこれまで、植物油脂、業務用チョコレート、乳化・発酵素材、ハンバーグなどの食感を良くするための原料としての大豆加工素材(大豆ミートを含む)を製造してきました。大豆ミートと大豆タンパクの研究開発には、60年以上前から取り組んでいます。
編集:そんなに前から!
佐藤:「プライムソイミート」の開発は、大豆素材の加工技術に加え、植物油脂や乳化・発酵素材といったほかの部門の技術や知識を駆使して行いました。今後はプラントベースフードを、主力商品のひとつとしたいと考えています。
編集:なぜ今、プラントベースフードなのでしょうか。
佐藤:近年は動物愛護の観点や思想、体質の問題で菜食の方が多くなっていること、また2015年に国際連合によって持続可能な社会を実現するためにSDGs17のゴールが採択されたこともきっかけです。環境保全や食料問題解決に向け、今後は植物性の食品がもっと必要になるでしょう。たとえば牛のげっぷに含まれるメタンガスは、地球温暖化を加速する原因となる温室効果ガスのひとつであり、その温室効果は二酸化炭素よりも強力です。
編集:タンパク源の選択肢を増やすことが、気候変動の抑止につながると考えられるんですね。
佐藤:大豆を育てる際の水の消費量は牛を飼育する際のおよそ8分の1、生産時の温室効果ガスの排出量(CO2換算)は、大豆は牛のおよそ85分の1といわれています。大豆は牛より少ない資源で栽培できる環境にやさしい食料といえます。また今後、地球全体の人口は100億人を超え、食料供給が難しくなるといわれていますが、プラントベースフードは食料問題にも貢献できると考えています。
編集:プラントベースフードの製造過程では、どんなサステナブルな取り組みをしていますか?
佐藤:原材料のトレーサビリティを徹底しています。安全・安心な原料を使うことに加え、生産現場で生産者の人権が守られているか、環境に配慮して栽培されているかどうかなどを細かくチェックしています。原料の大豆に関しては、主に海外産のものを使用していますが、国産も注目しています。
編集:国産を使えば、輸送過程で余分なエネルギーを消費せずにすみます。日本の大豆の自給率は食品用ではかなり低いので、今後は大豆の生産量を増やす取り組みにも注目が高まりそうです。ところで豚骨ラーメンで有名な「一風堂」とプラントベースのラーメンも共同開発されていると聞きました。
佐藤:はい。「プラントベース赤丸」というメニューの開発に協力させていただきましたが、「まるで生の豚骨スープのようなコクと深みのあるスープを実現できた」と喜んでいただきました。食のかたちは時代とともに変わりますが、「食の歓びと健康に貢献する」という私どものテーマは変わりません。今後も、食べた人が笑顔になるおいしさをつくっていきたいと思っています。

オンラインショップ「ソヤファームクラブ」(https://soyafarm.com)ではソイプロテイン「ぎゅっとたんぱく」も販売中。

不二製油は「一風堂」と共同で、植物性由来の原料によるとんこつ風ラーメンを開発。プラント赤丸 1090円(一風堂ルミネエスト新宿店)
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人と地球の健康のためにおいしさを追求しています。

不二製油株式会社
佐藤次郎さん
不二製油は、植物性油脂、業務用チョコレート、乳化・発酵素材、大豆加工素材の4事業にわたり、植物性の食品素材を手がける会社。原料生産地までのトレーサビリティを大切にし、「食の歓びと健康」のためにサステナブルな事業展開を目指す。
メトロポリターナの
#サステナアクションプロジェクト
最近よく耳にする「サステナブル(持続可能)」という言葉。地球環境を守るために私たちができることってなんだろう…? メトロポリターナでは、“環境をより良くするちょっとしたアクション”を「#サステナアクション」と名付け、サステナブルな社会の実現を後押ししていきます。詳しくはInstagramをチェック!