『ビーツとイチゴのスープ』

《恵比寿》世界一のコスパ!? 想像を超えるクリエイティブな〝東京料理〟を食べに行こう

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 今年5月に渋谷区恵比寿西にオープンしたレストラン「sel sal sale(セルサルサーレ)」が注目を集めています。

 ディナータイムは、メニューなし、10種類以上の料理が楽しめるコストパフォーマンス抜群のシェフお任せコース(5500円)のみ。南欧や日本のテイストを取り入れつつ、素材の個性を最大限に引き出すユニークな発想が好評で、「リピーターが9割」と口コミで人気が広がっています。

 シェフの濱口昌大(まさひろ)氏は、1979年生まれの元ラガーマン。目黒や白金台のイタリア料理店などで修業した後、30歳を過ぎて〝太陽の大地〟とも呼ばれるイタリア南部プーリア州へ。ミシュランの星付きレストランで経験を積み、さらにフランスやスペインなど10カ国以上を渡り歩き、3年前、世田谷区三宿に小さなレストラン「sel sal sale」を開店しました。

シェフの濱口昌大


 店名は、塩のフランス語(sel)、スペイン語(sal)、イタリア語(sale)に由来。濱口シェフの「塩」へのこだわりが感じられます。店内には、世界中から集めた「塩」がズラリ。バニラ塩などのブレンド塩も自身で作り、「塩の余韻と素材の余韻」のバランスを考えて、使い分けているそうです。

 では、記者が伺った日のコースの一部を紹介しましょう。

 まずは、『真鯛の冷製一口カッペリーニ』。絶妙の塩加減で引き出された鯛のうま味にオリーブオイル、トマトの酸味が加わり、さっぱりして美味です。

『真鯛の冷製一口カッペリーニ』


 『ビーツとイチゴのスープ』や『玉ねぎのキッシュの黒トリュフのせ』、『カリフラワーのムースに生ウニとオマール海老のコンソメジュレ』など、小さなポーションの料理が次々と目の前に。『フォワグラのブリュレとエスプレッソ風味の食パン』では、フォワグラの甘味とエスプレッソコーヒーの苦みとのペアリングの妙に驚かされました

左から、『カリフラワーのムースに生ウニとオマール海老のコンソメジュレ』、『玉ねぎのキッシュの黒トリュフのせ』、『フォワグラのブリュレとエスプレッソ風味の食パン』

 このほか、山形県の郷土料理「だし」にインスパイアされた一品や、女性に大人気のパクチーを効果的に使ったもの、『白エビのペペロンチーニ』など、目もお腹も大満足。

 デザートとの前に出された「カモ肉のロースト」と「燻製にしたインカのめざめで作ったマッシュポテト」を一緒に口に入れると、そのえも言われぬ味にノックアウトされました。


 お酒もイタリア産を中心としたワインや日本酒など、とってもリーズナブル。料理に合わせていると、ついつい飲み過ぎてしまうのでお気を付け下さい。


 入り口に大きな看板などもなく、注意していないと素通りしてしまうような自己主張しない外観の「sel sal sale」。でも、中に入ると、オープンキッチンの店内は明るく開放的で、〝おいしい空気〟で満ちています。


 料理の内容も順番も、皿数も〝常識〟を超えたシェフのお任せコース。常に高みを目指す濱口シェフが「同化と対比」から生み出す〝東京料理〟をぜひ、体感して下さい。

「sel sal sale」の外観

sel sal sale

所在地:渋谷区恵比寿西1-16-71F

ディナータイム 18:00~23:30

・シェフお任せコース(5500円)のみ

※1人のみでの利用は不可

ランチ(土・日・祝日のみ) 11:30~14:30
定休日:月曜日

電話番号:03-6416-5230


★360°写真はRICOHのTHETA Sで撮影しています。
https://theta360.com/



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