Senti ! é così in Italia !④ スキアッチャータってこんなのよ!

COLUMN

 こんにちは、おこです。皆さん、イタリアのパンは好きですか?

 トスカーナ州でテーブルブレッドといえば、塩なしの、トスカーナパンが有名です。味気のないものですが、トスカーナ料理は結構塩が効いているのでよく合います。日本の白米のような役割でしょうか。

 この塩なしトスカーナパンは、焼いた翌日には驚くほどカチンコチンに堅くなってしまいます。初めて食べるようになったころは「食べられなくなっちゃった…」と申し訳ないながらも捨てていたのですが、近所のマンマたちに聞いてびっくり、みんな料理に使ってしまうのです! 古いパンを水に浸して柔らかくし、トマトやキュウリ、赤タマネギと混ぜて、塩、ワインビネガーとオリーブオイルで和えると、夏の休日ご飯で定番のサラダ「Panzanella(パンツァネッラ)」に早変わり。また、古いパンと冬野菜の黒キャベツや豆類、ジャガイモなどで煮込めば、冬の定番スープ「Ribollita(リボリータ)」になってしまうのです。イタリアのマンマたちはパンをとても大切に使うんですね。

 そんなトスカーナはフィレンツェに訪れたら、ぜひ食べていただきたいパン「Schiacciata(スキアッチャータ)」を紹介します。フォッカッチャのことで、イタリア中部ではそう呼びます。スキアッチャータとは、イタリア語の「schiacciare=押しつぶす」から来ていて、一般的には生地を伸ばした後に指でいくつも凹みを作り、オリーブオイルと粒の岩塩を振りかけ、焼き上げる、平たいパンのことです。

フィレンツェの定番パン「スキアッチャータ


 とても庶民的なパンで、サンドイッチにしたり、そのまま食べたり。家でも手軽に作れるので、子供達のおやつになることも多いです。種類もとても多く、各家庭やパン屋によって味もさまざまです。厚みがあってモチモチしたものから薄くてさっぱりしたもの、ローズマリーの風味が効いたもの、さらにはオリーブオイル入りのフワフワの生地に、パウダーシュガーを降りかけた「スキアッチャータ アラ フィオレンティーナ」というカーニバル時期の伝統菓子まであります。

スキアッチャータ アラ フィオレンティーナ


 最近フィレンツェでは、スキアッチャータサンドイッチの専門店が増えていて、若い女性にも人気なのです。サンタクローチェ教会すぐ近くの人気店「SchiacciaVino(スキアッチャヴィーノ)」を紹介します。

 お店の名前を見ても分かる通り、スキアッチャータサンドイッチとVino(ヴィーノ)、つまり「ワイン」が自慢のお店です。ショーケースから好みの具を選んでサンドイッチにしてもらい、平日のお昼でもワインと一緒に楽しむのがフィレンツェ流です。

スキアッチャータサンドイッチの専門店「スキアッチャヴィーノ」


 ショーケースには、大きな塊のハムの数々。生ハム、サラミ、ポルケッタ(子豚にニンニク、ローズマリーなどの香草を詰め込んで丸焼きにしたもの)もあります。チーズの種類も豊富で、トスカーナ地方独特の野菜グリルやオイル漬け、各種ソースなどがずらりと並んでいます。

 野菜グリルも種類豊富で、焼いた茄子のオイル漬け、キノコ、干しトマト、カルチョーフィ(アンティーチョーク)のオリーブオイル漬けなど。ソースは8種類で、ルーコラ(ルッコラ)、トマト、ラディッキオ(西洋野菜の一種)などがあります。

ショーケースに並ぶサンドイッチの具


 何を入れていいか決められない場合は、お店オススメの組み合わせもあるのでご安心を。私が選んだのは、「Finocchiona(フィノッキオーナ)」というサラミ、クリーミーなソフトチーズ「Stracchino(ストラッキーノ)、カルチョーフィのオリーブオイル漬け、サラダとトマトです。これだけ詰め込んで4ユーロ(日本円で550円ほど)。フィオノッキオーナの酸味とクリームチーズの風味のバランスが良く、新鮮パリパリのお野菜の食感も楽しめる、食べ応え十分のサンドイッチです。

自分好みにカスタマイズできるスキアッチャータサンドイッチ


 トスカーナをギュッと凝縮させたスキアッチャータのサンドイッチとワイン。フィレンツェを満喫できること間違いありませんよ!

(おこ@フィレンツェ)



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