TATRAS JAPANの新ブランド「REVEAL PROJECT」に賛同し、ボンバージャケットを着てフォトセッションに登場した北島康介さんら=京都市中京区の二条城 (写真・田中幸美)

《京都》TATRAS JAPANが新ブランド「REVEAL PROJECT」を二条城で日本初お披露目


 イタリア・ミラノに拠点を置くカンパニーブランド「TATRAS JAPAN」(タトラスジャパン)はこのほど、京都市の世界遺産・二条城(中京区)で、京都を代表する伝統工芸、京手描き友禅の「木村染匠」(せんしょう・中京区)とコラボした新ブランド「REVEAL PROJECT」(リヴィール プロジェクト)のお披露目会を行いました。

世界遺産・二条城の二の丸御殿前庭で行われた新ブランド「REVEAL PROJECT」の幻想的なファッションショー


 タトラスといえばダウンが有名ですが、今回のアイテムは、ワイルドで荘厳な雰囲気のボンバージャケット。お披露目会では、俳優の窪塚洋介さんや歌手の土屋アンナさん、元競泳選手の北島康介さんら、新ブランドの趣旨に賛同する著名人がそれぞれのイメージにあった絵柄のボンバージャケットに身を包んで登場すると、集まった人たちから大きな拍手と歓声が上がっていました。

新ブランド「REVEAL PROJECT」のお披露目会に登場した窪塚洋介さん(右から2人目)や北島康介さん(右から4人目)らの後ろ姿に注目


 新ブランドのお披露目は、2月に行われた2019年秋冬パリコレクションでの発表に引き続き、日本では初めて。新ブランドを通して日本の素晴らしい伝統工芸を世界にアピールするのがねらいということでした。

REVEAL PROJECTのお披露目会にはDJも登場しました


 「REVEAL」とは今まで隠れていたものが明らかになる、本性を現すという意味。これまで国内に限られていた日本の伝統文化を世界にアピールする最高のプロジェクトだということです。その第1弾は日本の都、京都が生んだ手描き友禅です。

新ブランドのお披露目会に登場した(左から)写真家のレスリー・キーさん、歌手の土屋アンナさん、元競泳選手の北島康介さん、女優のとよた真帆さん、俳優の窪塚洋介さん、タレントの国木田彩良さん


 コラボの相手方となる木村染匠は、京友禅の着物のデサインや色彩の考案だけでなく、約の工程のすべてを統括するいわば総合プロデューサー的な仕事をします。木村染匠の協力のもと完成したシルクのボンバージャケットの背中の絵柄は、伊藤若冲の「軍鶏」や、河鍋暁斎の「髑髏と蜥蜴」などの代表的な日本画や、能舞台に描かれる「影向の松」など7種類をモチーフにし、下絵から染め、刺繍にいたるまですべて京都の職人が手がけました。いずれも税込みで約108万円です。

二条城二の丸御殿の台所に展示された新ブランド


 女優のとよた真帆さんは、京友禅の職人の仕事がどんどん少なくなっていると聞き、15年ほど前から「自分の絵が少しでも役に立てば」と友禅の絵師をしているそうです。「この新ブランドは日本の古典の素晴らしい絵を世界に発信して、京友禅の職人を救うプロジェクトにしたい」と熱く語っていました。

とよたさんが着用しているのは、能舞台に見られる「影向の松」の柄です


 また、国際的なスポーツの舞台で活躍してきた北島さんは「伝統芸能を世界に発信できる役割をいただいたことに感謝しています。2020年にはオリンピックがあり、世界中からいろいろな方々が日本に来て日本の伝統芸能や文化を感じていただけるように僕はスポーツを通して発信していけたらいいなと思います」と話しました。

龍の絵柄のジャケットをまとった北島さん


 さらに、軍鶏の絵柄のジャケットを着用した窪塚さんは「背中にあるエネルギーというか波動が熱くて。役者は背中を大事にしろといいますが、熱い気持ちを熱いまんま鎮めてくれるのは、職人さんたちがたくさんの工程を経て作っているからなだと思います。ただならぬものをまとっているなという気持ちです」

窪塚さんは独特の雰囲気を醸し出しています


窪塚さんが着ているのは伊藤若冲の「軍鶏」の絵柄です


土屋アンナさんの柄は姫


 TATRAS JAPANの坂尾正中社長は「ファッションの中で豊かな文化があり、一番贅沢なファッションが友禅でした。このプロジェクトは継続していきます。いろんな技法、いろんな分野にどんどん参加していただいて、伝統技法などを世に出していきたい」と抱負を話していました。また、木村染匠の木村信一社長は、「(ファッションブランドと)一緒にやりたいとずっと思っていましたが、機会がありませんでした。これをきっかけに京友禅を発展させたいですね」と抱負を述べていました。

(写真はすべて田中幸美)



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