学生時代から街づくりがしたいと思っていました。だから大学卒業後は、大手不動産会社に就職し、最初は住宅の開発や販売をしていました。それは出来上がった家を売るという仕事。 キッチンをこうしたい、とか壁紙を変 えたいというお客さんの要望があっても、事業者側の理由もあってそれはできませんでした。当時はインターネット創成期。インターネットサービスなら、 そんな課題を解決できるのではないかと思い転職もしました。けれど、結局 そのサービスの立ち上げは頓挫。それ で再び転職をして、コーポラティブハウス事業に関わりました。
その会社には8年在籍しましたが、後半4年間はコーポラティブハウス事業のスキームを街づくりに生かして不動産開発をしました。その過程で、開発において大切なのは〝箱〞ではなく〝中身〞なのだと気づきました。建物だけではなかなか価値を作るのは難しいけれど、そこに魅力的なレストランを作れば人が集まってくるし不動産の価値も上がるということに気づいたんです。これからの街づくりや不動産事業においては、このアプローチが必要だと思い、2008年に起業をしました。

“中身”の価値づくりから考えるコンサルティングサービスと、それを具現化して価値を維持していくオペレーション事業をする会社です。2012年には自社の直営事業として、鎌倉の築60年の古民家をリノベーションして「ガーデンハウス鎌倉」というレストランとグリーンショップ、ギフトショップの複合施設を開業しました。2015年に開業した、「ログロード代官山」の基本設計も担当しました。「ログロード代官山」は、単なるプロデュースだけではなく、自社テナントとしてベーカリーも出店していますし施設全体のエリアマネジメントもしています。
東京は、都市別GDP世界1位です。お金だけではなく、モノも人も集中していて起業をする環境としてはとてもいいと思います。一方で集中しすぎているために、どんなに斬新なビジネスを始めても埋もれてしまうという難しさもあります。そんな中で面白いことをしているなと思える人は、日本の文化や歴史を独自の視点で見て編集して価値化している人ですね。その人のアイデンティティや〝好き〞が、やっていることの根っこに見えているということ。そういう人は素敵だと思うし、僕もそんな仕事がしたいと思っています。

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