「ゼロドロップ」シューズで
自分のカラダと向き合う
一般的なランニングシューズは、つま先よりも、踵の位置が高くなるような構造になっている。その高低差(ドロップ)は、シューズによって異なるが、だいたい10ミリほど。つまり、履けばちょっと爪先立ちの状態になる。その構造は、速く走ることを追求した結果でもあるが、その半面、人間本来の自然な姿勢を崩すということにもなりかねない。自ずと、腰や膝の関節にも負荷がかかるはず。
そのことに疑問を感じ、誕生したのが、《ALTRA》というシューズメーカーだ。2009年にアメリカのユタ州で創業。つま先と踵の高低差がない「ゼロドロップ」という革新的シューズが、ランニング業界で快進撃を続けている。その《ALTRA》が、世界初となる路面店をオープンした。
《ALTRA》が目指すのは、素足のときと同じような自然な姿勢で歩き、走れるということ。知らず知らずのうちに、不自然になっていた自分のカラダと向き合うことにもつながるはずだ。新生活に向けて、足元から見直してみよう。
ゼロドロップと並んで《ALTRA》の特徴となっているのが「フットシェイプ」という概念。従来のシューズよりもつま先部分の幅が広く、靴の中で足の指が正しく動き、足本来の機能を果たせるようになっている。
ALTRA TOKYO GINZAの壁一面に並ぶシューズ。トレイルやロードランニング、ウォーキングやハイキング用など、フルラインナップがそろっている。その数は約70種類。お気に入りの1足を見つけ出そう。
店内には、日本では未展開だったアパレルラインも。それ以外にも、《COROS》のGPSウォッチや、足指矯正グッズの《Correct Toes》など、《ALTRA》の世界観に通ずる他ブランドのアイテムも並ぶ。
ALTRA TOKYO GINZAには、この店だけの限定アイテムも並ぶ。和柄のランニングシャツ(1万890円)は、アメリカ発のランニングコミュニティ「Sound Running」とのコラボアイテム。同じモチーフのキャップもある。
《ALTRA》の創業者は、既存のランニングシューズに不満を抱き、まずは既製品をカスタムすることから始めた。このトースターは、その当時使っていたものと同型。これでソールを溶かし、踵を削っていた。
いままでは小売店のみでの展開だった《ALTRA》の世界初となるフラグシップショップ。場所は、銀座歌舞伎座のすぐ裏手で、今後はイベントなども開催しながらブランドの魅力を伝えていく。
ALTRA TOKYO GINZA(アルトラ トウキョウ ギンザ)
中央区銀座4-13-18 医療ビル1F
[営]11:00〜19:00
[休]水・木
https://altrafootwear.jp
@altrarunning_japan