photo: Shigeo Kosaka text: Keiko Ageishi edit: Kohei Nishihara(EATer)

Ridgelinez × FEM CARE PROJECT「トラハブ」第3回イベント REPORT[フェムトーク]


 DEI体感プログラム「トラハブ」の3回目のイベントが1月20日(月)に開催された。職場で感じる「モヤモヤ」解決へのアクションを参加者も一緒になって考えた。


about 「トラハブ」

リッジラインズと産経新聞社が共同で立ち上げたDEI体感プログラム。一人ひとりが強みを発揮して活躍できる社会の実現に向けて、業界を超えてDEIを推進する。「対話」を通じて、職場で感じるモヤモヤや課題を「共有」し、カルチャーとテクノロジーの2つの視点から、モヤモヤの背景にある原因を「解明」。個人の意識変革から組織の変革につなげる新たなアイデアへと「変換」することを目指す。


テクノロジーで個の魅力を
照らすには文化と対話が必要

 トラハブ第3回のテーマは「半径5mの彩りを変える〜テクノロジーで照らし出す個人の魅力〜」。職場で抱いた違和感をカルチャーの視点から解明した第2回のワークを受け、違和感をテクノロジーの視点から解明するワークを行った。トークセッションでは、リッジラインズでテクノロジーを使い個人の魅力を引き出した事例を紹介。その後グループに分かれ、いかにテクノロジーを活用して個人の強みを引き出し、業務成果につなげるかを導き出すワークを体験した。

 ワークでは、まず施策を検討する「モヤモヤを抱える人物」を設定し、その人になりきってモヤモヤの背景や原因を深掘り。そしてテクノロジーや制度を用いて、いかにモヤモヤを解消するか、話し合いによって施策を検討した。さまざまな人物像が書かれた「ペルソナカード」、職場で抱える悩みとその原因が書かれた「もやもやカード」、AIやIoT、ロボットなどのデジタル技術に詳しくない人でも、アイデアが具体化できる「テックカード」を活用しながら、グループごとに解決策を考えた。クロージングでは、テクノロジーによる課題解決には個人のマインドや文化の醸成、対話や仕組みづくりも重要なことを確認した。 

metro264_dei_transformation_hub_1.jpg

まず、職場でモヤモヤを抱えているのはどんな人かをペルソナ設定し、モヤモヤが発生する背景や原因を深掘り。テクノロジーを活用した解決策を話し合った。最後にキーワードを書き出した付箋をホワイトボードに貼り出して発表した。

metro264_dei_transformation_hub_2.jpg

ペルソナ設定は職業、趣味、家族構成などが書かれた「トラハブ」のオリジナルカードを使って実施。その悩みに「なぜ?」を繰り返し、多様な悩みの原因が書かれた「もやもやカード」を参考にした。

metro264_dei_transformation_hub_3.jpg

カードや付箋を活用して考えを視覚化することで、話し合いがよりスムーズに。


モヤモヤをテクノロジーで解決する

《Case Study 1》
オンラインツールと対面を
組み合わせて「思い」を共有

リッジラインズ 足立貴政さん

私は神戸で家族と暮らしながら、遠隔地勤務をしています。オンラインだけではコミュニケーションのすれ違いは解消しきれないと感じ、重要な局面では東京本社に出社して対面で話し合ったり、文字だけのやり取りだとドライに感じてしまうこともあるので、1on1を設定するなどいろいろな手段を組み合わせて、信頼関係をつくる工夫をしています。どんなに素晴らしいテクノロジーであっても、それだけでは不十分。「絶対にやり通すんだ!」という強い意志をチーム全員で共有することが重要で、それがプロジェクト成功の一番の要因になっていると感じています。
 

《Case Study 2》
子どもの体調不良時も
自宅でリモートワークが可能

リッジラインズ 末坂愛莉子さん

現在、3歳の双子の子育て中です。未経験からリッジラインズでコンサルタントの仕事に挑戦し、産休・育休を経て昨年復帰しました。テクノロジーの活用を含めリモートワークができる環境が整っているので、復帰後もフルタイム勤務しています。対面での会議の日に出社ができなくても、オンラインでチームメンバーがフォローしてくれるので、孤立感も軽減されます。夫よりフレキシブルな働き方ができているぶん、子育てや家事の負担が大きくなりがちなので、「フレキシブルな働き方=ラク」ではないことを夫にしっかり伝えるように心がけています。

metro264_dei_transformation_hub_4.jpg

リッジラインズの足立さんと末坂さん。

metro264_dei_transformation_hub_5.jpg

デジタル技術に詳しくない人でもアイデアを生み出すヒントにつながる「テックカード」を活用しながら、モヤモヤを解決するための施策を話し合った。

metro264_dei_transformation_hub_6.jpg

最後にグループごとに導き出した施策を発表。ホワイトボード左から、「ペルソナ」→「ペルソナが抱えるモヤモヤ」→「モヤモヤの解決策」という流れが一目で見て取れるようになっている。


metro264_dei_transformation_hub_7.jpg

「トラハブ」という心理的安全性の高い環境で
DEIとテクノロジーのつながりを体験!

 トラハブには初回から参加しています。今回は職場のモヤモヤとテクノロジーがどうつながるのか楽しみでした。ワークを進めるうちに自然といいアイデアが生まれ「Thanks Cycle(シワ寄せをシアワセに!)」という施策にたどり着き、納得感をもってそのつながりを深く理解できました。この施策は、誰かの困りごとをサポートすると信頼貯金が貯まり、その貯金を使って自分の困りごとを助けてもらえるというもの。ギブアンドテイクを可視化することで、職場の不公平感を解決する仕組みです。ワークの際にはエチケットの共有やオリジナルのカードを使用するなど、初対面でも「対話」がしやすく、全員が意見を出しやすい仕組みが整っていたからこそ、良い結果につながったと思います。

イベントに参加した
中江さおりさん
トランスコスモス株式会社(DE&I推進担当)


NEXT EVENT

国際女性デー特別企画
「半径5mの世界を変える!」

【ONLINE】
3月8日(土)
トラハブのこれまでとこれからを語ろう(Xで配信)

【REAL】
3月30日(日)
トラハブを体験しよう@スパイラルホール(青山)

イベント詳細はこちらまで!
https://www.sankei.com/special/femcareproject/event/2025-mar/





この記事をシェアする

LATEST POSTS