都内屈指の人気エリアである渋谷・表参道を舞台として女性ランナーのためのイベント「渋谷・表参道 WOMEN’S RUN」が、先月3月24日に開催された。第14回を迎えるこのイベントは、年々エントリー数も増え、今回は全国から抽選で選ばれた約5000人が参加。当日は、春らしく過ごしやすい気候の中での開催となった。各地のランニング大会において、参加者が減少傾向にあるなか、人気を集め続けるこのイベントの魅力に迫る。

ランニングコースは、代々木公園イベント広場をスタート地点として、渋谷の街なかから表参道のメインストリートに至る10キロメートル。並木通りや公園通り、明治神宮内など、普段は走る機会がない場所を走ることができるのが、この大会の大きな魅力。大会オリジナルのTシャツがこのコンペティションに参加するランナーの目印となる。開催日となった日曜の朝には、渋谷・表参道の街も今年のTシャツカラーであるオレンジ色に彩られた。

ファッションやグルメなど、幅広いブースが出店していたイベント広場の様子。
「渋谷・表参道 WOMEN’S RUN」は、走るだけにとどまらず来場者全員が楽しめるショッピングやグルメなどの出店ブースも見逃せない。スポーツ向けのスキンケアコスメや、ランニングウェア、ウエアラブルデバイスなど、ランナーに嬉しいブースが多く出店し、中には行列が絶えないブースも。今年は新型コロナウイルスが第五類感染症という位置づけとなってから初の開催とあり、飲食店ブースはひときわ活気を取りもどしていた。

「ランニング大会は、順位や速さを競うコンペティションのイメージが強く、参加者も男性ばかりといったイメージがまだまだ根強いと思います。本イベントは、人と競うのではなく、自分のベスト記録に挑戦したり、走る楽しみを見いだしていただきたいという思いがあるので、今年もたくさんの方にご来場いただけてうれしい限りです」と語るのは、イベント事業部・高瀬晋治さん。走ることの楽しみを広げるために用意された「大会デビュー枠」は、今年も満員御礼だったという。

以前にもこの大会に出場した参加者からは「前回の記録からタイムが縮まりました!」「加齢に伴い自分の限界を感じることが増えているなかで、タイムがどんどん縮まり自信につながっている」といった声も。大会出場がはじめてという人はもちろん、普段走り込んでいる人からの人気の理由がうかがえる。次回第15回の受け付けは、11月をめどに開始予定。走る楽しさを見つけられる、年に1度のランニングコンペティション。次回開催をお楽しみに。
渋谷・表参道 WOMEN’S RUN
*次回の第15回(2025年開催)エントリーは、下記公式サイトにて11月頃に開始予定