江戸時代は三大花火に数えられた「神明の花火」。今も派花火の日の夜空を20万発が彩ります=山梨県市川三郷町 (写真提供・市川写真クラブ)

《山梨・市川三郷》8月7日の「花火の日」に開催 「神明の花火」


 7月に入ると、週末を中心に夏の風物詩ともいえる花火大会が相次ぎます。
 関東随一の伝統と格式を誇る「隅田川花火大会」(東京都台東区・29日)や日本三大花火大会に数えられる「長岡まつり花火大会」(新潟県長岡市・8月2・3日)、豪華ゲストのライブなども楽しめる「神宮外苑花火大会」(東京都新宿区・8月20日)などが有名どころですが、実はあまり知られていないにもかかわらず素晴らしいパフォーマンスが期待できる花火大会ががあります。

こちらは、「みなとこうべ海上花火大会」 (写真報道局・頼光和弘撮影)


 多くの花火大会が週末開催なのに、かたくなに8月7日の「花火の日」にこだわる山梨県市川三郷町の「神明の花火」もそんな隠れた名所の1つです。

2016年の「神明の花火」大会。町の小高い丘から見ると町全体が花火に染められたような印象です


 「神明(しんめい)の花火」は、花火ファンや花火カメラマンの間では知られた大会ですが、一般の知名度はそれほど高くはありません。しかし、江戸時代には水戸(茨城県)、三河(愛知県)と並び「日本三大花火」と称され、多くの見物客でにぎわったそうです。戦後一時途絶えたものの平成に入ってから約40年ぶりに復活。現在では旅行会社がツアーを組んで大勢の人が訪れるほどの人気です。人口約1万6000人ののどかな町が、この日ばかりは約20万人の見物客でにぎわいます。

神明の花火は、花火ファンや花火カメラマンの間ではとても有名な花火大会です


 神明の花火は、今年も8月7日(月)の「花火の日」午後7時15分ころ~午後9時まで、山梨県市川三郷町にある笛吹川下流の三郡橋と富士川大橋の間で打ち上げられますが、遮る建物などがあまりないので笛吹川に沿ってかなり広範囲から見物することができます。
 今年のテーマは、「平和への祈り」。不安定な政治情勢などが原因で、住む家や愛する家族を奪われた世界中の人々に思いをはせて、平和と安定の日々の訪れを祈りながら打ち上げるそうです。

江戸時代には三大花火と言われた神明の花火。夜空に20万発が打ち上がる圧巻のパフォーマンスは見るものをとりこにします


 全国でも数少ない2尺玉(20号)やそのワンサイズ下の尺玉(10号)をはじめスターマイン、メッセージ花火、競技花火、テーマファイアなどさまざまな趣向と技巧を凝らした計2万発の花火が夜空を鮮やかに彩ります。中でも、テーマファイアは花火師の腕の見せ所で、音楽と花火のハーモニーが感動を与えてくれます。
 目玉となる2尺玉は、約500mまで上昇し、直径約500mの大輪を咲かせます。打ち上げ場所から最も多くの人が見物する笛吹川河川敷までは約500メートル。2尺玉が打ち上げられると、花火のあまりの近さに驚くとともに、ほぼ頭の真上で開く花火を見るために天を仰ぎ見て首が痛くなるほどです。

間近で見る二尺玉の大きさには驚かされます


 あなたも今年は「神明の花火」を体験してみませんか。 (写真はすべて「市川カメラクラブ」の提供です)

◆神明の花火の公式ホームページは、http://www.town.ichikawamisato.yamanashi.jp/50sigh...


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