劇場用長編アニメーション映画「きみの声をとどけたい」が8月25日に公開されるのに合わせて、アニメに登場する神奈川県鎌倉市と藤沢市の商店街が5日(土)と6日(日)の2日間、幻想的な竹灯籠で飾られます。
このイベントは、映画にも登場する藤沢市の龍口寺で例年この時期行われている「龍の口 竹灯籠」と呼ばれる灯籠供養に連動させ、映画の公開を盛り上げるとともに、街の活性化にも繋げようと企画されました。
商店街の店前にこのような竹で作られた灯籠が設置されます(灯籠はイメージ図)
5日(土)と6日(日)の午後6時~午後9時、龍口寺から江ノ島電鉄「江ノ島駅」および「腰越駅」へと続く商店街にオリジナルデザインの竹灯籠150基を設置します。
龍口寺から江ノ電「江ノ島駅」と「腰越駅」に至る商店街に設置される竹灯籠
設置する竹灯籠は、県立鎌倉高校の生徒らも協力し、一つ一つを心を込めて製作したもので、映画のテーマにもなっている「コトダマ」をイメージしました。
江ノ島駅と腰越駅の間は、線路が自動車の道路と共用の「併用軌道区間」となっています。商店街の真ん中をまるで路面電車のように、「ファーン」と汽笛を鳴らしながら走る江ノ電の姿はどこか懐かしさを感じる魅力的な光景です。そこに幻想的な竹灯籠が加わるなんて、想像しただけでステキですね。
竹灯籠で飾られた商店街の中を走る江ノ電(イメージ図)
龍口寺でも、5日と6日の午後6時~9時、仁王門から五重塔に至るまで青竹にロウソクを灯す「竹灯籠」5000基が並べられ、静かにゆらめくロウソクの灯りに包まれる幻想的な夏の夜を演出します。本堂前には施餓鬼壇が整えられ、ご先祖さまや、亡くなられた方の供養やお願いごとなどの祈願が行われます。
瀧口寺で毎年行われる竹灯籠供養「瀧の口 灯籠」は、仁王門から五重塔に至るまで約5000基の「竹灯籠」が並べられます
さらに今回は、龍口寺境内と腰越駅へと続く商店街の中に、竹灯籠で作られたアーチのオブジェも登場します。
竹灯籠で作られたアーチのオブジェも登場します(イメージ図)
「きみの声をとどけたい」は、湘南・鎌倉の高校を舞台に、それぞれ悩みを抱える女子高生たちの青春を描く劇場用オリジナル長編アニメーション映画。「言葉にはタマシイが宿っているんだよ。コトダマと言ってね|」という祖母の言葉を信じる女子高生、なぎさは、ふとしたことからある古びたFMステーションに迷い込み、DJのまねごとをします。
劇場用オリジナル長編アニメーション映画「きみの声をとどけたい」
「本気のコトバは、本気の願いは、いつか現実になるんです!!」すると、偶然にも放送されたなぎさの言葉はある人に届いていた-。
この作品は、まったくの新作アニメ。脚本から起こし、新世代の声優を発掘する「キミコエ・オーディション」で勝ち抜いたメンバーによるユニット「NOW ON AIR」がメインキャラクターの声をつとめ、人気声優の森すずこさんが共演で花を添えます。アニメーション制作は「時をかける少女」の「マッドハウス」が担当しました。
アニメの舞台は〝聖地〟として人気を集めるケースが多いです。夏の夜、幻想的な光に包まれながらの散策を楽しんではいかがでしょうか。
◆商店街の竹灯籠と龍口寺の「龍の口 竹灯籠」は、5日(土)と6日(日)、午後6時~午後9時。龍口寺から江ノ島駅と腰越駅に続く商店街および、龍口寺境内で、いすれも入場無料。雨天や荒天の場合は中止となります。