京都には独自の食文化が根付いています。世界に誇る和食だけでなくパン、うどん、肉料理、和菓子などグルメな女子にとってはたまりませんね。実はカレーもこだわりの店が多いのをご存知ですか?
そんな中、お寺にゆかりのカレーが登場しました。とても京都らしいですね。西本願寺の寺の事務方のトップを務める「執行長(しゅぎょうちょう)」の名のついた「執行長カレー」です。西本願寺の近くのレストラン「六堀(ろくぼり)」(同区)とのコラボレーションで実現しました。
昨年8月に執行長に就任した武田昭英(しょうえい)さんの出身地である広島をイメージして作ったそうです。じっくり煮込んだこくのあるカレールーにはオイスターソースの隠し味を効かせて、広島焼きにつきもののキャベツをマリネ風に仕立てたものと、鳥のだしで煮て皮だけをカラッと焼いたかしわ(鶏肉)を添えました。京都では鶏肉のことをかしわと呼び、専門店もあるほどです。食べる際には削ったレモンをトッピングしていただきます。執行長カレーは、広島と京都が出合ってできたカレーともいえます。
さまざまなメニューがある中でカレーを選んだのは、誰もがなじみやすいうえ、武田さんが学生時代、ボクシング選手だったことにちなんでパンチの効いたメニューをとのことから選ばれました。
カレーは、今月創刊したフリーペーパー「執行長PRESS」の創刊に合わせて考案。執行長PRESSは下京区内のホテルなどを中心に約10カ所で配布しています。武田さんは「どんどん新しい企画を作って本願寺の考えを人々に伝えたい。カレーもPRESSもその手段です」と話します。
執行長カレーは、サラダ付きで980円(税込み)。執行長PRESSのクーポン(西本願寺のサイトからプリントアウトしたものも可)を持参するとスパークリングジュースのおまけがつきます。
六堀は、午前11時30分~午後10時30分、水曜と第2・4木曜定休。問い合わせは☎075・354・8117。