神職を先頭に新しくできた大鳥居のくぐり初めをする人たち=京都市北区の上賀茂神社

《京都》上賀茂神社に新しい鳥居がお目見え


 5月に行われる京都三大祭の一つ「葵祭」の行列が最後に到着する世界遺産・上賀茂神社(京都市北区)に新しい鳥居がお目見えしました。「一の鳥居」南側にある宮前広場に建立された大鳥居です。昨年春から行われている宮前広場の整備事業の一環で、新たに鳥居が建てられるのは珍しいそうです。
 大鳥居は朱色で、高さ約8メートル、柱間約6メートルの鋼鉄製です。一の鳥居とほぼ同じサイズだそうです。

「上賀茂神社大鳥居のくぐり初め」②修.jpg

神職を先頭に行われた大鳥居のくぐり初め


 宮前広場は以前から京都市バスの停留所や観光バスの駐車場などがあり、参拝者と車が入り乱れてとても危険な場所でした。そこで、一の鳥居に至る御薗橋の拡幅工事に合わせて昨春、歩行者専用の参道の建設など同広場の整備に着手しました。そして、大鳥居を御薗橋から正面に見通せる場所に設置し、新たな神社のシンボルとしたのです。

「上賀茂神社大鳥居のくぐり初め」⑥.jpg

大鳥居のくぐり初め式で、清めの矢を放つ神職

 

 先月27日には、神社関係者らによる潜り初めが行われ、田中安比呂宮司(78)は、「これで安心してみなさま参拝できると期待しています。コロナ禍で気持ちが晴れないことが多いですが、鳥居をくぐって新たな気持ちでよい年を迎えるきっかけにしていただきたい」と話していました。

「2018年の葵祭・上賀茂神社」.jpg

上賀茂神社は5月15日の葵祭の行列が到着する最終目的地です(2018年の葵祭)

 


LATEST POSTS