東京・神奈川など関東4都県に発令された緊急事態宣言が14日、大阪・京都を含む7府県に拡大しました。寺社には自粛要請は出ていませんが、京都の寺社では参拝時間を繰り上げるなどの措置を取る動きが出ています。
京都市右京区にある世界遺産・仁和寺は、冬場は拝観者が少ないことなどから、前回4月には停止した白書院や宸殿など御殿内部の拝観を継続するということです。境内は地域住民の生活道路となっていることなどから、一方通行に誘導して自由に参拝できるようにするそうです。

白書院や宸殿などから成る仁和寺の御殿は拝観中止にはしないそうです
宇治市の平等院は前回は阿弥陀如来の鎮座する鳳凰堂や「ミュージアム鳳翔館」を閉館しました。今回は通常の拝観を可能とする代わりに、南門受付と集印所を閉鎖しました。
一方、2月7日まで緊急事態宣言の期間中、拝観停止にしているのは、建仁寺(東山区)をはじめ、詩仙堂(左京区)や寂光院(左京区)です。詩仙堂の担当者は「感染拡大防止に協力するため」と説明していました。
皇室ゆかりの御寺泉涌寺(東山区)は前回宣言時と同様、仏殿内の立ち入りは中止し、堂外からの参拝にしています。

御寺泉涌寺の仏殿=京都市東山区
学問の神様、菅原道真をまつる北野天満宮(上京区)では当面の間、午後5時の閉門時間を午後4時に繰り上げています。閉門時間の繰り上げは、下鴨神社(左京区)や上賀茂神社(北区)、平安神宮(左京区)などでも実施されています。

午後4時の閉門を告げる張り紙が掲出された北野天満宮=京都市上京区
祇園祭を斎行する八坂神社(東山区)は初詣期間中の12月中旬に外した茅の輪を今月11日に再び設置。新型コロナが収束の兆しを見せないなか、「参拝者の不安な心に寄り添いたい」といいます。

1月11日から再び設置された八坂神社の茅の輪をくぐる人は絶えません=京都市東山区
また、東福寺(東山区)や大徳寺(北区)など9寺院を対象に9日から開始予定だった京都市観光協会主催の観光キャンペーン「京の冬の旅」は延期となりました。
各寺社は、参拝してくださいと呼びかけてはいませんが、健康とお参りによってもたらされる心の平安のために境内を散策することは自由としています。