Illustration:Nozomi Yuasa

《ファインダーをのぞいて カメラ女子の撮影日記》④クルーズ船の躍動感を伝える「崩し」の技術


あえて斜めに撮る

 カメラ女子の撮影日記特別編として、約40分の東京湾クルーズ体験も後半戦。品川の発着場からお台場やレインボーブリッジを経て勝閧橋付近にたどり着き、復路は湾岸のイメージをだすため積載コンテナや、建設中のビル群などを狙いました。

saegusa4-2.jpg建設中の臨海地区を撮ったが、優等生的であまり面白みがない

 都会の風景を切り取った格好いい仕上がりを期待し、シャッターを切りましたが、液晶モニターを見るとどれもいまいち。いわゆる平凡な風景写真という感じです。そこでしょうめい先生からアドバイス。
 「水平線やビルなどの建物、コンテナなど直線が多い風景を撮る場合は、写真に”動き”をだすために、あえて構図を斜めにして撮ることもあるんだ。海のような特殊なテーマの時は水平が正解とは限らない。いつも、言うように『何をどう撮りたいのか』を意識しながら、構図のバランスを崩すのも技術の一つと覚えておくといいね」

sensei4-1.jpg先生のお手本。斜めの構図と水しぶきの航跡で傾きが伝わり、見ているだけでクルーズ気分に。
 なるほど。特別なシチュエーションだからこそ、あえてルールからはみ出すことで、撮影対象を際立たせることができるんですね。納得しながら聞いていると、船尾を振り向いて航跡を撮った1枚に、高評価をいただきました。
 「水しぶきを前面に出した写真は動きがあるし、表現したい強弱が付いている。大胆な構図がいいね」とお褒めの言葉!。実は、たまたま撮れた1枚ですが…そこは「運も実力のうち」と素直に喜びました。

saegusa4-1.jpgお褒めの言葉を頂いた1枚は、水しぶきがかかってきそうな臨場感がでている。これが狙って撮れたら…
 今回は、少し難易度の高い海上からの撮影で、広角レンズのつかい方や構図の崩し方を学びました。これなら所有する小型船舶操縦士の2級免許を生かし、自分で運転しながら撮影会も夢じゃないかも!。カメラ女子会@クルーズの開催を夢見ながら、これから修行に励みもう、と思っていた矢先…
 陸に上がって、つかの間の非日常感でリフレッシュしたな~と思っていると、すぐに胸の辺りを嫌な感じが襲ってきました。下船後なのに、まさかの船酔い…。乗っているときは楽しさと、シャッターを切らなければ!という使命感で気が張っていましたが、撮影に集中していたこともあり、しばらくエネルギー切れの状態が続きました。普段のクルーズを楽しむのであれば全く問題はないと思いますが、少しアクティブな動きをする場合は事前の酔い止めをお忘れなく。

 ※今回体験したのは、ヤマハマリンクラブ「シースタイル」
 北海道から沖縄まで全国140カ所のマリーナがあり、気軽に利用できるボートレンタル。入会金2万1600円、月会費3240円に、毎回の利用料のみで気軽にボートを借りられます。例えば、カメラ女子が乗船したSR310は購入すると希望小売価格1912万7910円ですが、会員になれば3時間4万8600円~とリーズナブルに利用できます。自分で運転できなくても船長付きのチャータークルーズコースもあり、仲間とわいわいや大切な人との記念日にもぴったりです。
 詳しくは、https://sea-style.yamaha-motor.co.jp/
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今回乗船した「SR310」(右)は、乗り心地抜群でした。

※カメラ女子への激励や、しょうめい先生に教えてほしいことなどご意見・ご感想を募集します。編集部(question@metropolitana.jp)までどしどしお送りください!


camera-girl-center.jpgカメラ女子 メトロポリターナ編集部の韓国アイドル好きアラサー女子。ニューヨークの伝説的写真家ソール・ライターの作品に触発され、一眼レフカメラを購入したが、いまいち巧く撮れない。いま撮影するのは海外旅行のときぐらいなので、この連載で写真術を学び、いつか”推し”のアイドルを撮るのが野望。

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しょうめい先生 新聞社で報道写真を撮り続けて40年以上のベテランカメラマン。ライフワークとして鎌倉の景色を撮り続けるほか、某大学芸術学部の写真学科で講師も務める。鎌倉ドローン協会の理事の肩書きを持ち、最新の撮影グッズにも精通している。

Illustration:Nozomi Yuasa

※隔週水曜掲載


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