長~い梅雨が明け、待ちに待った夏到来!はやる気持ちを抑えられず、カメラを持って定番の観光スポット江ノ島に向かう「江ノ電」を撮ってきました。動く列車をきれいに写すため、「流し撮り」「連写」というワンランク上の技術に挑んでみました。
シャッタースピードを落とし、背景を流す
軽く日差しが照った撮影日はしょうめい先生と鎌倉駅で集合し、江ノ電の1日乗車券「のりおりくん」(600円、子ども300円)を購入。最初に向かったのは、みなさんもご存じの人気バスケットボールアニメ『スラムダンク』のオープニングで流れた”あの踏み切り”です。
もろ世代の私としては、伝説のアニメの聖地巡礼ということで胸が高鳴ります。最寄りの鎌倉高校前駅で下車し、目の前に広がる海を横目に撮影スポットへと急ぐと駅から踏切までの数十mに、海外からの観光客がいっぱい。想像以上のにぎやかさを見て、「イメージと違う…」と気後れ気味に。
気を取り直して、踏切から続く坂道を上って撮影場所を決めると、先生からこんなアドバイスが。
「きょうは動いている被写体の疾走感を出す『流し撮り』に挑戦しよう。まず撮影モードはマニュアルではなくて、『S』(シャッタースピード優先)に。こうすると設定したシャッタースピードに最適な絞り値などをオートで決めてくれるので、動く被写体を撮るときに便利だよ」
ふむふむ、『S』ってそういう意味だったんだ。そこでシャッタースピードは指示通り”遅め”の1/60秒に固定。ところで、そもそも流し撮りって?と思っていると、踏み切りを通過する江ノ電を追うようにカメラをパン(横に振る)しながら「連写」するよう、さらに指令が。
シャッタースピード優先に加え、連写⁈と戸惑いましたが、なんとか1シャッター1枚のみ撮影のいつもの設定を変更。準備が整ったところで踏み切りの音が鳴り、やってきた江ノ電に焦点を合わせ、カメラを振りながらシャッターボタンを力いっぱい長押し。カシャ!カシャ!カシャ!という矢継ぎ早のシャッター音に酔いながら、必死に列車を追いました。

液晶モニターで確認すると、シャッタースピードを落としているので背景は流れ(ぶれ)ているのに、追った江ノ電はくっきりと写っています。これが流し撮りなんだ!と納得する一方、後半は焦って電車のスピードよりもカメラを早く動かしてしまい、ブレていました。動く被写体に合わせてカメラを動かして撮る練習がもっと必要ですね。
先生からは「シャッタースピードを、遅くしすぎると縦方向の手ぶれが出るもしれないから1/60秒が限度かな。被写体が動いているとフレーミングが難しいので、あまり構図を決めすぎずに撮るのがポイントだね」とアドバイスを頂きました。
今回は列車の撮影ですが、この技術は”推し”の韓流アイドルが来日したときに使えるのでは?と内心ウキウキ。空港で歩く姿を、「S」モードで連写すれば何枚かはいいのが撮れるかもしれません。あとはイケメンスポーツ選手などを撮るときにも使えますね!撮影(するイケメン)の幅が広がりました。ありがとう先生!

次回も、夏の江ノ電の魅力を引き出す撮影法をお届けしますので、お楽しみに!
※カメラ女子への激励や、しょうめい先生に教えてほしいことなどご意見・ご感想を募集します。編集部(question@metropolitana.jp)までどしどしお送りください!


しょうめい先生 新聞社で報道写真を撮り続けて40年以上のベテランカメラマン。ライフワークとして鎌倉の景色を撮り続けるほか、某大学芸術学部の写真学科で講師も務める。鎌倉ドローン協会の理事の肩書きを持ち、最新の撮影グッズにも精通している。
Illustration:Nozomi Yuasa
※隔週水曜掲載