前回に続き、人気フレンチ「BISTRO FAVORI(ビストロファヴォリ)代官山」で、料理の撮り方の基本を学びます。今回は、優雅な時間を演出するアフタヌーンティーセットがテーマ。お店にご協力いただき、昼下がりのテラス席というぴったりのシチュエーションで撮影に臨みました!
スイーツやフルーツ、カクテル、サンドイッチなどが盛り付けられた豪華なスタンドが運ばれてくると、視線は自然と一番上のマカロンに引き寄せられて…おいしそう!
気を引き締めなおして、3段のスタンドから撮影用にカクテルなど4品をセレクト。彩りや高低差などバランスを考えてお皿に盛り付けてみたのですが、なかなかうまくいきません。こういうのをササッと写真映えするように並べられる人になりたい(涙)
何枚か撮影してみます。きれいなスタンドも入れたいけど、どこまで入れればよいんだろう?お皿とのバランスは?とあれこれ悩んでいると、しょうめい先生から「あまり欲張らずに、撮るものを大胆に取捨選択してみよう」とアドバイスが。
ということで、取り分けた料理のみ”寄り”で撮影することに。ちょっといい感じになってきたと手応えがでてきたところで、先生から「ピントも1品に合わせ、それ以外はぼかすようにしてみよう」とさらに一言。以前学んだボケの出し方を思い出しながら実践してみると、冒頭のように同じお皿と思えないくらいプロっぽくなりました!
メーンの被写体を中心として構図を決め、1点にピントを定め、それ以外をぼかしてみる―このポイントを押さえるだけでもだいぶコツがつかめた気がします。「あとよく使うのは俯瞰(ふかん)かな。今回のように、いろいろな料理がある場合、形や色の違いを楽しめるよ」と先生。前回はフレンチトーストを質感を強調して撮影しましたが、真上から撮ってみるとまた違う面白さが!
よくグルメ写真で使われるスマートフォンでも撮影してみました。全体的にピントが合っているので、一眼レフで撮った写真と比べると食材の質感などディテールが薄くなっています。先生のお言葉を借りると「キリッとしない」というやつです。
今回学んだことを踏まえ、料理のインスタを改めてリサーチしてみると、思ったよりも自分で撮った写真ってイケてるかも! あとは彩りを生かした配置や、構図のバリエーションを増やせば、もっとステップアップできるはずと自信がつきました。これからはお気に入りグルメをマイ一眼レフで撮影し、友人に自慢したいと思います。
ビストロファヴォリ 代官山(目黒区青葉台1-4-8)
旧山手通り沿いに建つ洋館風の外観が目印のフランス料理店。旬の野菜をふんだんに使うなど本物の食材とヘルシーなメニューにこだわり、「週に2回は食べたくなる」というテーマの料理は女性を中心に人気を呼んでいます。撮影したフレンチトーストのほか、ランチで人気のフォアグラ丼、本格的なディナーコースなど普段使いから特別なシーンにも対応する充実のラインアップは目移りすること間違いなしです。
また、テラスは愛犬と一緒に食事をすることができ、散歩コースの一休みにもお勧めです。
営業時間:11;30~15:30(休日は16:00)、18:00~22:30
TEL 03-6416-3665
※カメラ女子への激励や、しょうめい先生に教えてほしいことなどご意見・ご感想を募集します。編集部(question@metropolitana.jp)までどしどしお送りください!
しょうめい先生 新聞社で報道写真を撮り続けて40年以上のベテランカメラマン。ライフワークとして鎌倉の景色を撮り続けるほか、某大学芸術学部の写真学科で講師も務める。鎌倉ドローン協会の理事の肩書きを持ち、最新の撮影グッズにも精通している。
Illustration:Nozomi Yuasa
※隔週水曜掲載