伊達鶏とモリーユ茸のヴァンジョーヌ・ソース ~フランス東部ジュラ地方の郷土料理~ ©Waki Hamatsu

《東大前》師匠へのオマージュ! クリーミーな黄色いワインのソースの一皿

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 東京大学に通っているか、近所に住んでいる人しか利用しないような駅が東京メトロの東大前。でも、今年に入ってフランス料理が本当に好きな人々の間で知名度がジワジワと高まっています。

 その理由は今年1月、駅から歩いて5分ほどの場所にオープンした「マ・プール」。名前がシンプルで覚えやすく、小さいながらも黄色く塗られた外観が良い感じのレストランです。

 フランス料理店は東京に沢山ありますが、20代前半にホテル・ニューオータニにある名店「トゥール・ダルジャン」で働き、フランスに渡ってからはミシュラン2つ星のレストラン「ジャン・ポール・ジュネ」で経験を積んだ市岡徹也氏がシェフを務めるこの店では、シンプルながらも、他ではなかなかお目に掛れない本場の味を堪能できます。

市岡徹也シェフジュラの2つ星レストラン「ジャン・ポール・ジュネ」で働いた経験をもつ市岡徹也シェフ ©Waki Hamatsu


 これからの季節にマ・プールで味わってほしいのは、『Poulet au Vin Jaune et Aux Morilles』。日本語にすると「鶏とモリーユ茸、黄色いワインのソース」といった感じになるのですが、この「黄色いワインのソース」とはVin Jaune(ヴァン・ジョーヌ)と呼ばれるフランス東部、スイスとの国境に近いジュラ地方特産の黄色いワインとクリームで作ったソースです。

 この鶏を使った一品はジュラの郷土料理で、市岡シェフの師匠 ジャン・ポール・ジュネ氏がこの料理を洗練させ、自身のスペシャリテに。残念ながら、ジャン・ポール・ジュネ氏は2016年に引退し、自身の名を冠したレストランも閉店となってしまいました。

 しかし、「マ・プール」では、このスペシャリテを、市岡シェフが伊達鶏で忠実に再現したものを食べることができます。

 食欲の秋。せひ、黄色い壁とテーブル・クロスの、フランスの田舎町を思わせる空間で、市岡シェフの師匠へのオマージュともいえる一皿を、シェフの奥さんが勧めてくれるジュラのワインと一緒に楽しんでください。

マ・プールとてもチャーミングな「マ・プール」の外観 ©Waki Hamatsu


マ プール

文京区西片2-19-17 北川ビル1F

03-3868-2518

http://www.eatpia.com/restaurant/Ma-Poule-Todaimae...



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