鴨のモモ肉のコンフィがのった熱々の「カスレ」©Waki Hamatsu

《麻布十番》フランス人と一緒にカスレを食べて、身も心も温まる

GOURMET

 麻布十番という土地柄か、「ビストロ・コティディアン」では頻繁に、外国人の姿を見かけます。さまざまな国の人々が同じテーブルを囲み、幾つもの言葉を交えながら会話と食事を楽しむことも珍しくありません。

 そんなビストロで、寒くなると急上昇するのがフランス語を話す人の割合。そして、彼らのほとんどが、白インゲン豆や豚足、豚耳、ソーセージなどをカソールと呼ばれる鍋に入れて長時間煮込むフランスの郷土料理「カスレ」を注文します。

 カスレの本場として知られるのは、フランス南西部を走る高速道路「A61号線」で結ばれた3つの街、トゥールーズとカステルノーダリ、カルカソンヌ。これらの街に行けば、そこに住む人々から、「自分の街こそがカスレ発祥の地で、一番おいしいカスレが食べられる」と自慢話を聞かされるはずです。

 フランスでも時々、塩が効き過ぎたり、脂っぽ過ぎたりするカスレに出くわすことがあるようですが、『ビストロ・コティディアン』で提供される、大きな鴨のモモ肉のコンフィがのったカスレに関しては、「フランスで食べるものよりおいしい」といった絶賛の声が聞かれます。

 これは決して“外交辞令”などではなく、グルメなフランス人の率直な感想でしょう。何しろ、オーナーでもある須藤亮祐シェフは、若き料理人として5年間をフランスで過ごし、『ミッシェル・ロスタン』や『ルカ・キャルトン』といった、パリや南仏サントロペにある2つ星や3つ星のレストランで豊富な経験を積んでいるのです。

ミシュランの星付きのレストランで一緒だった仲間と撮った須藤亮祐シェフの写真 ©Waki Hamatsu


 寒くなると、東京に住むフランス人は、数々の名店で鍛えられたシェフがつくるカスレを味わうことで、身も心も温めているのかもしれません。


ビストロ コティディアン

港区麻布十番3-9-2 タモン麻布2F

03-6435-3241

http://www.eatpia.com/restaurant/bistrot-quotidien...



LATEST POSTS