【Fem Care Project 推進パートナー】
TRULY CEO 二宮 未摩子
前回のTRULYのコラム記事では、更年期の初期症状についてお伝えしました。更年期は閉経を挟んだ前後10年間のことを指します。
更年期の時期を知るために重要な鍵となる「閉経」ですが、自分がいつ閉経するのか、また閉経する時の生理はどのようになっていくのか、気になりますよね?
TRULYのチャット相談にも、「閉経前の生理」についての質問が多く寄せられています。
今回はTRULYが運営している「みんなの相談ボックス(LINEオープンチャット)」へ寄せられた質問と体験者の回答を参考に、「閉経前の生理」について掘り下げていきたいと思います。
TRULYの更年期世代のユーザーから寄せられた声
同じ更年期世代の方でも閉経前の方と、閉経後の方がいます。まずは閉経をまだ迎えられていない方からの、閉経に対する不安や疑問の声をご紹介します。
■いつになったら閉経する? 閉経のサインは?
・閉経する前は生理周期が乱れると聞いていますが、かれこれ2年ほど乱れていて、いつ閉経になるのかわかりません。皆さんの閉経直前の生理や閉経のサインなどありましたら教えてください(40代後半)
・生理が遅れたり、ダラダラ少量が続いたり、急にドバっと出血が数日続くなど、周期と量がバラバラな状態を繰り返しています。早く閉経して欲しいと思っています(40代後半)
・最後はドバーッと大量出血すると聞いたことがあり、いつもヒヤヒヤしています。先日ドバーッと出血した時はこれで最後だと思ったのですが、そうではありませんでした(40代後半)
・周囲の諸先輩方が仕事中に急に出血されたのを見てきたので、私もドキドキしています。まだ閉経していませんが生理周期は短くなり、出血量が多い日もあったりと乱れはじめました。かかりつけの婦人科で相談して、ミレーナを装着しています(40代後半)
更年期も同様ですが、「いつ閉経となるのか」また、「閉経になる時にはどんな症状になるのか」、が全くわからないというのが一番の不安のポイントですね。
いつになったら閉経する? 閉経のサインは?
更年期世代の閉経の経験者の方が、上記の質問や不安の声に答えてくれました。
・先輩たちに最後はすごく出血すると聞いており、服を汚されている方もいたので私もそうなると思っていました。閉経前は毎日ナプキンを持ち歩いたり、万が一に備えて長めの上着を持ち歩いたりしていたほどです。でも実際は月経周期が延びてきて、その後枯れるように自然に終わりました。閉経も人それぞれなのですね(50代)
・私はホテルに泊まっていた時に大量に出血してしまい、シーツを汚してしまいました(50代)
・私は52歳で閉経したのですが、とくに特別なことは何も起きず、自然な終わり方でした(50代前半)
・閉経前は仕事が忙しく睡眠も取れず髪が抜けました。通常の生理は出血が多くて大変でしたが、生理はスーッと終わり閉経となりました。最近は吸水ショーツなどあるので便利ですね(50代)
・閉経して2年経ちました。今は生理がないので面倒くさい準備もなく、楽になりました! VIO脱毛も予約しました(50代)
・閉経はずっとドキドキしていましたが、結局はなる様になるんだと思って、出来るだけ無理せずに過ごしました(50代)
・閉経の時期は、更年期以降も元気でいられるように、よく食べて、動いて、きちんと休むことを心がけました。閉経も更年期も気になると思いますが、長い人生のほんの一部なので、これからの人生を楽しむために、ご自身を大切にしてくださいね!(50代)
更年期同様に閉経に関しても、「こうなったら◯ヶ月で閉経」のような、はっきりとしたサインがあるわけではなく、しかも症状は人それぞれ。
おおよその閉経の年齢に近づいていること、いつもの生理と様子が違ってきているということが、閉経に向かっていることを知るきっかけとなっているようです。
そして、さすが体験者の声は心強いですね。閉経や更年期は女性にとってなんとなくネガティブなイメージを持ってしまいますが、確かに人生の通過点に過ぎません。どうせなら自分を大切にしながら楽しく過ごしたいですね。生理が終わって楽!という声も、勇気をもらえます。
閉経についての基礎知識
それではここで改めて、閉経についての基礎知識をおさらいしてみましょう。閉経=生理が終了すること、ということについては多くの方が理解されているとは思いますが、どのように定義されているのか、また一般的な症状などをご紹介します。
■閉経とは
「閉経」とは卵巣の活動が徐々に消失し、最終的に月経が永久に停止した状態のことです。
時期としては、生理が来ない状態が12ヶ月以上続いた時に、その1年前を振り返って「閉経」ということになります。
■閉経の時期を正確に予測することはできない
日本人の平均閉経年齢は50.5歳です。しかし個人差が大きく、40代前半もいれば50代後半に閉経を迎える人もいます。
このため、生理の様子によってもうすぐ閉経するかもしれないということは分かりますが、正確な時期を予測することはできません。
■一般的な症状
閉経前の生理の様子は様々ですが、生理周期が段々と短くなった後に、周期が開いてくることが多いようです。しかし個人差が大きいため、必ずしもそうなるとは限りません。
体験談でもご紹介したように、生理の終わり方は様々です。生理周期が短くなったり、逆に長くなったり、ダラダラ続いたり、規則的に来ていたものが急に来なくなったりと、人によってバラつきがかなりあるのです。量についても少なくなったと思ったら急に大量に出血したり、どんどん少なくなっていきそのまま自然と終わる人もいます。
閉経のパターンについては考えずに、ご自身の生理の出血量や持続期間、周期などの変化に注目することが大切です。
■閉経前に準備すること
一般的な閉経年齢に近づいたり、生理の変化が起こり始めたら、まずは間もなく閉経を迎えるかもれないという心の準備ができます。
閉経になりそうということ以外に気になる更年期の症状がなければ、とくに通院の必要はありません。
閉経前の生理で急な出血があるという声もあるため、心配な方は生理用ナプキンを携帯すること、併せて吸水ショーツを着用することなどが具体的な準備となるでしょう。
閉経だけではなく、前後10年の更年期のケアを忘れずに
閉経を迎えるということは、すでに更年期に入っているという印でもあります。閉経そのものよりも、閉経に伴う女性ホルモン(エストロゲン)の分泌の急激な低下により、更年期症状が起こる可能性があります。閉経の前からの方もいれば、閉経後に症状が現れる方もいます。
更年期症状が辛い方には「ホルモン補充療法」などの選択肢もあるもあることを覚えておきましょう。
「閉経したら更年期になる」もしくは「更年期症状は閉経したら終わる」と間違えて認識されている方もいるようですが、更年期症状は閉経の前後の両方に出る可能性があります。
閉経も更年期もどちらも女性にとって初めてのことであり、誰しもが不安に思います。しかもいつどのようになるのか大体のことしか事前にわからないことが多く、それも皆さんを不安にさせる大きな要因となっているのでしょう。
しかし、閉経が起こる仕組みや症状の種類などを知っておけば、必要以上に不安にならず心とカラダの準備ができるはずです。まずは間違った情報に振り回されないように正しい知識を取得し、その上で体験談などを参考にしてみてください。
TRULYではメディアサイトで更年期をはじめ、皆さんのヘルスリテラシーを上げるための医師/専門家監修の情報や、リアルな体験談などのコラム記事を配信中です。ぜひこちらもご参考にご覧くださいね。
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