text: Eri Watanabe (EATer) photo: France Pâtisserie Week

全国163店が参加する洋菓子の祭典 「フランス パティスリーウィーク2022」で、 絶品ミルフィーユを味わおう!

グルメ

日本最大級のグルメイベント「フランス レストランウィーク」の姉妹イベントとなる「フランス パティスリーウィーク」が、この夏も開催! 参加する洋菓子店(パティスリー)が、共通のテーマでフランス菓子を創作し、開催期間中にそのメニューが味わえるという祭典だ。開催に先駆けて、先日都内で行われたメディア発表会では、参加店のパティシエ2名が登場。今年のテーマである「ミルフィーユ」を披露した。

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このメディア発表会で司会を務めた、フランス料理・菓子研究家の大森由紀子さん。「フランス パティスリーウィーク」では、パティシエと食べる人をつなぐアドバイザーとして関わっている。大森さんは、フランスの伝統的な食文化を日本に伝えるエキスパートとして、昨年のメトロポリターナ12月号「ウェルネススイーツ」特集にも登場してくれた。
画像提供/フランス パティスリーウィーク事務局

「フランス パティスリーウィーク」の初開催となった昨年は、フランス菓子「パリ・ブレスト」がテーマとなり、首都圏のパティスリー52店が参加した。本イベントアドバイザーの大森さんによると、昨年は、初の開催にも関わらず予想を上まわる反響があったため、今年はエリアを全国へと拡大し、計163店が参加となるという。「今年もこのイベントを通じて、フランス菓子の魅力がさらに広まれば」(大森さん)。各店から、一体どんなお菓子が登場するのか、期待が高まる。

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フランス語で“千枚の葉”という意味を持つ「ミルフィーユ」。イベント公式ページでは、クラシックなミルフィーユが紹介されている。
画像提供/フランス パティスリーウィーク事務局

今回テーマとなった「ミルフィーユ」は、フランスに長く伝わる伝統菓子だ。その歴史は、1651年にまでさかのぼると言われている。王室シェフによってレシピの改良が行われ、現在のミルフィーユに近いものとなったとされる。その基本は、3枚のパイ生地にカスタードクリームをはさみ、表面にアイシングをかけるというもの。イベントに参加するパティスリーは、このクラシックなスタイルのミルフィーユをベースに、各店オリジナルのミルフィーユを創作する。

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メディア発表会で行われたデモンストレーションの様子。「ル・ショコラ・アラン・デュカス」のジュリアンさんは、チョコレート専門店ならではのカカオの風味を生かしたミルフィーユを披露してくれた。
画像提供/フランス パティスリーウィーク事務局

発表会に登場した2名のパティシエは、「ル・ショコラ・アラン・デュカス」(日本橋・六本木ほか)のジュリアン・キンツラーさんと、「パティスリーシマ」(麹町)の島田徹さん。それぞれ考案したメニューへの思い入れを語りながら、実際につくり方を披露した。つくり手が違えば、見た目も味も十人十色となるミルフィーユ。そのほかの参加店には、「モンサンクレール」(自由が丘)や「トシ・ヨロイヅカ」(京橋ほか)など、昨年に引き続き人気パティスリーも。参加店については、イベントHPやSNSから探してみて。

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「パティスリーシマ」のミルフィーユは、島田さんのフランスの思い出が詰まっているという、レモンクリームを使用。レモンゼスト(皮)は、旬の時期に広島県・大長村から取り寄せたものを使い、さわやかな香りがアクセントになっている。
画像提供/フランス パティスリーウィーク事務局

各店ならではの味わいが楽しめるうえに、ガストロノミー(美食術)の文化にも触れられ、フランス菓子をより身近に感じられる「フランス パティスリーウィーク2022」。パティスリーによっては、テイクアウトとイートインで異なるミルフィーユを扱う店舗もあるので、ぜひチェックしてみてほしい。この機会に、パティシエの思いが詰まった、いましか食べられないミルフィーユを堪能しながら、さらなるフランス菓子の魅力を発見してみよう。

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フランスパティスリーウィーク2022 公式サイト
開催期間:7月1日(木)〜31日(日)
参加パティスリーの検索はこちらから

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