東京メトロ沿線をはじめとして、編集部が“いま気になること”を紹介している「気ままにメトロポリターナ」。コーヒー好きの編集部員・渡邉は、お気に入りの一杯と出合うべく「注文焙煎 豆虎」へ。前編に引き続き、こちらの珈琲豆焙煎所ならではのコーヒーの楽しみ方魅力を紹介します。
代々木公園/注文焙煎 豆虎 富ヶ谷焙煎所
前編では、「注文焙煎 豆虎 富ヶ谷焙煎所」(以下「豆虎」)で、焙煎豆のオーダー方法を教えてもらいました。後編では、一人ひとりの好みの豆と出合うための「豆虎」ならではの焙煎以外の取り組みを紹介します! そのひとつは、店内で扱うほとんどの豆の1杯分をパックで販売しているところ。豆の種類と焙煎の深さ×挽き方の組み合わせは膨大な数。実際に飲んでみないことには自分好みかはわかりませんから、このパック販売はうれしい限り。

挽いた粉がパックされたタイプも選べますし、お湯を注ぐだけでいいドリップ用パックもあるので、コーヒーツールがない人でも、自宅やオフィスで淹れたてのコーヒーが味わえます。「1杯分のパックには、豆の種類と焙煎の深さが記載されたシールが貼ってあります。そのパックを持ってきていただいて、ご相談いただければ、お好みの味に調整した豆をご提案します」と教えてくれたのは、「豆虎」所長の齊藤秀和さん。1杯あたり180円〜という価格で、飲み比べもしやすいですね!

好みの味について、齊藤さんは次のように話します。「コーヒーの味は、大きく酸味・苦味・コクから成り立っています。豆そのものの個性はもちろん、焙煎の深さで大分違ってきます。まずは酸味と苦味の強さを意識してみて、そこからコクや香りの好みを探ってみてください」。一口に酸味といっても、柑橘系やベリー系とさまざま。苦味にも、おだやかなものからしっかりとしたものまでいろいろある。その度合いも豆と焙煎の組み合わせ次第となると、コーヒーは本当に奥が深いです…!

これまでいろんなコーヒーを飲んできましたが、私はどちらかというと、酸味のあるコーヒーが好みということしか認識できていませんでした。しかし、今回齊藤さんにヒアリングいただきもらっておすすめされたのは、焙煎の深さが3番目の「シティロースト(やや深めの中煎り)」。そして、豆は、エチオピア産の『モカ イルガチェフ ワイニー』でした。この豆は、酸味のみならず、苦味もある程度あり、メープルシロップのような風味が特徴の豆だそう。

「イルガチェフは、果実味のある酸味とおだやかな苦味が特徴です。けれど、シティローストにすることで、どちらのバランスもとれて、ほのかに甘みやコクを感じられるんですよ」と教えてくれた、齊藤さん。自分の気に入った豆をまず1つ見つけることができました! 淹れたてのコーヒーを購入するのもいいけれど、次なる目標は、コーヒーツールから自分好みの一杯を淹れられるようになること。また気になったコーヒー店があれば、レポートしたいと思います!

富ヶ谷焙煎所では、ここでしか飲めないオリジナルブレンド「富ヶ谷ブレンド」や、スペシャリティコーヒーを、店内で味わうこともできます。齊藤さんのイチオシは、コーヒー濃縮液をつかったソフトクリーム。ミルク感の強いソフトクリームと合わせたときにちょうどいい風味にするため、“超”深煎りにした豆を使用しているそう。その名の通り、リッチなミルク感とコーヒーの味わいが口いっぱいに広がります! 「豆虎」にお立ち寄りの際は、ぜひこちらもチェックしてください。
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