編集部が“いま気になること”を紹介している「気ままにメトロポリターナ」。映画好きの編集部員・関根がミニシアターの魅力をお届けしているシリーズ企画「東京ミニシアターダイアリー」第9回は、代官山にあるミニシアターを紹介します。
代官山/Theater Guild(シアターギルド)
日々、新たな映画情報を追いかけている編集部員・関根です! 私がずっと気になっていた映画館が、昨年6月にオープンした「シアターギルド」。この映画館は、映画をヘッドフォンで鑑賞したり、靴を脱いでリビングのような空間で鑑賞できたりと、一般的な映画館とはまるで異なる鑑賞スタイルが特徴なんです。映画好きとしては、これは行かないわけにはいかない…。ということで、念願叶ってこちらで映画を見てきました。鑑賞レポートとともに、シアターギルドならではの映画体験の秘密に迫ります!

写真提供/シアターギルド
シアターギルドは、新しい映画体験を届けたいという代表の五十嵐壮太郎さんの思いから生まれました。「動画配信サービスが充実しているいま、とくに若い世代は映画館に行く機会が減っているように思います。そうした人たちにも、もっと気軽に足を運んでもらえるよう、最先端の技術やおしゃれな雰囲気、非日常的な体験などを織り交ぜた映画館がつくれないかと試行錯誤しました」。館内にはバーカウンターがあり、世界中から集められたデザイナーズチェアが並び、映画館とは思えぬモダンな空間です。

写真提供/シアターギルド
シアターギルドのいちばんの目玉が、ヘッドフォンで鑑賞する音響システム「サイレント シアター©︎」。五十嵐さんに、その魅力について聞いてみました。「2つあります。ひとつは映画のボリュームをお客さま自身が設定できること。自分の心地よい音量で楽しめるので、没入感がより高まると好評をいただいています。もうひとつは音漏れしないこと。こちらは劇場建築の可能性を大きく広げました。ぶ厚い防音壁や扉が一切必要なくなったのです」。ワイヤレスヘッドフォンを使うと音の遅延が気になってしまいそうですが、それがほとんどないというのは驚き。どれほどの高音質で映画を楽しめるのか、期待が高まります。

写真提供/シアターギルド
今回、私が見た作品は『NETFLIX/世界征服への野望』。世界的に有名な動画配信サービス「Netflix」の創業当時メンバーや競争相手たちの声とともに、成功までの道のりを追ったドキュメンタリーです。関係者たちによる裏話など、驚きのエピソードの連続でしたが、それに劣らず私が感動したのは「サイレント シアター©️」の音質。劇場の音響システムにも負けないくらい鮮明な音質です。しかも、周りの音を遮断してくれて、ヘッドフォンについたつまみで自分の心地いい音量に調節できるので、より作品の世界に入り込める感覚でした。作品柄、登場人物が語るシーンがほとんどでしたが、ミュージカルのように音響に力を入れた映画だとどう聞こえるのだろう…。次回はぜひ、音の迫力を体感できる作品を鑑賞してみようと思います!

写真提供/シアターギルド
4月の上映作品のひとつが『氷の花火 山口小夜子』。「1970〜80年代を象徴する元祖・日本のパリコレモデル、山口小夜子さんの生涯を追ったドキュメンタリーです。シアターギルドで2月に上映したときに予想以上の反響があり、再び上映することになりました。世界で戦う女性の真の強さに触れることができる作品で、とくに若い女性に響くものが詰まっているように思います」。五十嵐さんの話を聞いて、上映がますます楽しみになりました。シアターギルドで、上質な音とともにひと味違う映画鑑賞を楽しんでみてください。

THEATER GUILD
渋谷区猿楽町11-6 サンローゼ代官山 103区画
[休]不定休
※営業時間や上映作品などは、公式サイトでご確認ください